原語から見える聖書のイメージ

ナンとパン種~John McLaughlin, Jean-Luc Ponty, Zakir Hussain を聴きながら

インド系のカレー店でランチ
ナンを食べながら、平たい形になっているし、
そういえば種はなんだろうと思いました。

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ルカ12章 口語訳
パリサイ人のパン種、すなわち彼らの偽善に気をつけなさい。
12:2おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、
隠れているもので、知られてこないものはない。

Προσέχετε ἑαυτοῖς ἀπὸ τῆς ζύμης,
ἥτις ἐστὶν ὑπόκρισις, τῶν Φαρισαίων.

ζύμη ズュメー 酵母 パン種

イースト菌を入れる程度のことは知っていても、
パン作りしたことないので、実際はなにも知りません。


いつもパンを買うお店ではパンをこねてるのが見えてます
上手に膨らませて、形を自由に作れて、出来上がりの香ばしさ
パン作りに少しあこがれてます。

ところがナンは平たいですよね。
でもちぎり易くて、もちもち感も手ごろ

たまたまルカの例のたとえで、パン種が悪い意味での
譬えで使われていたので気になっていました。
いつのまにか膨らむから、隠し事はできないよ、
そんな例話ですね

あらためて
ナン


インドパキスタン中央アジアタジキスタン中国新疆ウイグル自治ウズベキスタンアフガニスタンイランクルディスタン

などで食べられるパンである。


ナン文化圏としてくくると面白いですね


そのなかでインドのナンなんですが、

自然種(小麦などに含まれる野生酵母菌を自然発酵させた種)
で発酵させた生地を、へら型にのばしてタンドゥール
と呼ばれるの内壁に貼り付けて焼いたもの

野生酵母菌を自然発酵させた種

これなんだか自然でいいですね
小麦粉にすでに野生の酵母菌が含まれているとは。

種を入れる、入れないで
大きな意味があるのがここですよね。

ルカ22:1

さて、過越といわれている除酵祭が近づいた

ΗΓΓΙΖΕΝ δὲ ἑορτὴ τῶν ἀζύμων λεγομένη Πάσχα.


辞書には詳しく書かれてました


ἄζυμος アズュモス 酵母のはいっていない

(比)罪を除かれた人
元来収穫を祝う農耕的節会、
後にイスラエル人により過越祭と結合され、出エジプトの記念とされた

過越しと除酵祭の関係がわかり興味深いです

収穫を祝うからそれは美味しいパンを食べてたのでは(笑)


その過越を再確認

ユダヤ人がモーゼに率いられてエジプトを脱出した時の状況を伝える
「出エジプト記」は、エジプト王の追っ手に追跡されたユダヤ人集団は、
パンに酵母を混ぜて膨らむのを待つだけの時間の余裕がなく、
酵母を入れないパンをそのまま食べたと記録される。

3月末から4月はじめの1週間、ユダヤの人びとは、
エジプトを脱出した時の記憶を忘れないよう、
酵母でふくらませたパンを食べない。


歴史を記憶するには、まず苦しかったときの食事
このお祭りの方法は分かりますよね。

日本では「水団」でしょうか
それもそういえば食べていないので、
話で聞くだけ


数千年にわたって歴史を記憶し続ける民族だそうですが
食事は一つのコツですよね

実際のユダヤ人の方しらないので、
いつかユダヤ料理のお店に行ってみたいです

さて・・・

今年の7月にフィールズ章を受章されたイラン人女性数学者マリアム・ミルザハ二
若くして癌で亡くなられたというニュースがありました

それは残念とおもいながら
数学苦手なので歴代の受賞者を眺めてたら
そうそうたる天才たちの履歴のなかに
タブラ奏者がいました

インド系の方だったかな、数学など才能ある国柄ですよね

そこでジャズとタブラのコラボ
インド的な空間での静謐な響きが気に入りました



International #JazzDay: John McLaughlin, Jean-Luc Ponty, Zakir Hussain


ナンを味わい瞑想するのにいい雰囲気だなと思いました

















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# by yokohama-izumi-lc | 2017-08-21 04:23 | 聖書を原語で考える | Trackback | Comments(0)

塩味~カルロス・クライバーの運命を聴きながら

神の国の新しい理念に共鳴する人、イエスの実力に感激した人たちが
多かったんでしょうね

厳しい言葉で弟子志願者をふるいにかけてる
気がします

訳もすごいので気になりました

ルカ14:26 口語訳
「だれでも、父、母、妻、子、兄弟、姉妹、さらに自分の命までも捨てて
わたしのもとに来るのでなければ、
わたしの弟子となることはできない


新共同訳
「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、
父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、
これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない。

新共同訳の憎むという言葉をそのまま受け止めることが
普通出来るでしょうか?

μισέω ミセオー 憎む 嫌悪する

(旧約的用法で)「ある者を他の者より選ぶ、好む」意味の「愛する」
に対し、
「選ばない、斥ける、軽(無)視する」意で

辞書にはルカのこの個所をあげてます

口語訳の「捨てて」のほうが、弟子たる覚悟を言い表す日本語として自然ですよね

いろんな条件、事例で説明するのは
これから大変だぞ!という意味で親切な言葉でもありますね

28節
・・・まず、すわってその費用を計算しないだろうか
ψηφίζω プセーフィゾー 計算する


よく吟味するということでしょうか

これなかなか出来ないというか、苦手です
失敗して、懲りないタイプ(笑)

最後のきめセリフが一番わかりやすいです

14:34 口語訳
は良いものだ。しかし、塩もききめがなくなったら、
何によって塩味が取りもどされようか。
14:35
土にも肥料にも役立たず、外に投げ捨てられてしまう。
聞く耳のあるものは聞くがよい」。


ἅλας アラス 塩

料理に欠かせない塩
どうしてこんなに素材の味を引き出してくれるのか
美味しくなるのか、不思議なくらいです

しかし塩は少々で十分

聞く耳のあるものは・・・
かなりチャレンジングですね

あれやこれや考えながら完成する
そんなイメージに合う音楽というとベートーヴェンが浮かびました

主題労作っていうんですか?
吟味ですよね
テーマを展開していく創作過程がすごいですよね

パッと閃いたテーマが魅力的でも、どう結論づけるか
この曲、コーダで苦労した話思い出しました

久し振りに塩味の効いた演奏で
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絵になる人



ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67 /
カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1974年3月、4月

唖然茫然の演奏、一気呵成の運命
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あれほど指揮姿が美しい人見たことありません

クライバーのベートヴェンは第4番と第7番のコンサートに行きました
とにかく忘れられない演奏ですよね
アンコールの雷鳴と電光も


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# by yokohama-izumi-lc | 2017-08-20 03:33 | 聖書を原語で考える | Trackback | Comments(0)

コスメとコスモス~Wonderful Tonightを聴きながら

最近のニュースで大手化粧品会社の製品が、しわ改善に効能がある

化粧品が正式に認可されたと聞きました


これまでは「めだたなくする」という表現までだったそうです

化粧で隠すよりも、化粧で肌がよくなるに越したことはありません

それが本来的な在り方ですよね


聖書のこの訳が面白いと思っていたので

調べてみたくなりました


ルカ11:25 口語訳

帰って見ると、その家はそうじがしてある上、飾りつけがしてあった
新共同訳では「整えられていた」
25] καὶ ἐλθὸν εὑρίσκει [σχολάζοντα,] σεσαρωμένον καὶ κεκοσμημένον.


κοσμέω コスメオー 整理する 飾る

名詞があのコスモスなんですね


κόσμος  ①飾り ②「秩序」転じて秩序整然たるものとして宇宙、世界

③人の住んでいるこの世界 世


辞書で原義をみると、「飾り」でした
あのコスメです

化粧品のcosmetics

語源は

掃除をして、整理整頓をして、お客様が来られた時に
感じのよい小物、芳香、花などを
用意すると、おもてなしですよね

飾り付けがないとそれだけで、相手への尊敬の念が
薄れてるのがわかります

あのベルゼブル論争のところでこの言葉が出てくるところが
興味深いです

この世の秩序の仕上げみたいなニュアンスがしっかり
伝わります

昨今話題のごみ屋敷だったらベルゼブルも逃げ出しますね(笑)
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整理は好きなほうですが
コスモスにつながるとは思ってもいませんでした


ここは譬えなので、コスメそのもののことではないのは
もちろんですが、
関連してコスメにこだわる女性心理の奥深いところが
分かりました

男性にも耳寄りな情報ですよね

歌詞のメイクアップを思い出して♪
この曲を聴きたくなりました


Wonderful Tonight [日本語訳付き]
エリック・クラプトン

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# by yokohama-izumi-lc | 2017-08-19 04:25 | 聖書を原語で考える | Trackback | Comments(0)

路地~マイルス・デイヴィスのジャズを聴きながら

ジャズもいいですよね
最近では路上ライヴなど商店街協賛でもみかけます
もともとはニューヨークなどの大都会の片隅で
当時の酷い差別とか貧困から自分たちのアイデンティティ
を見出すなかで、アートとして高められていったんでしょうね

マイルス・デイヴィスの自伝を読みましたが、
ありのまま、痛快で愉快、路上の立ち話みたいに
思い出に花が咲く感じで貴重な記録だと思いました

チャーリーパーカーやガレスピーとの修業時代など
薬物まみれの生活と音楽がどう不可分なのか、
マイルス・デイヴィス自身もそんな生活に染まりながらも、
驚異的な進化を遂げていく軌跡が素晴らしいですね

あとジュリエット・グレコとの大西洋を挟んだロマンスも
なかなか素敵なエピソードです

映画死刑台のエレベーターの録音、たしか映画に合わせて
一発で決めたんじゃなかったかな?

映画のラストシーン、サスペンスに満ちていて
彼のジャズがぴったしですよね
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にぎやかで明るくないジャズ
ミュートで悲しげなジャズ
エレクトリックでロックを飲み込む勢いのあるジャズ
ヒップホップまで素材にして
チックコリアとか人材も集まり育てるのも彼の良いところですよね

・・・

いまはまたどんなジャズが聴けるのか
探していきたいなと思っています

というわけで、広場とか路地という言葉、
そこを居所としている人々に反応しました。
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エルサレム市内

ルカ14章 21節 新共同訳
僕は帰って、このことを主人に報告した。
すると、家の主人は怒って、僕に言った。
『急いで町の広場路地へ出て行き、
貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい。』


πλατεῖα プラテイア 大通り、街路 辞書によると現希でも広場だそうです

ῥύμη リュメー (動いている物体の)力 振動 突進
町の狭い通り 小路 街路

リュメーの()書きのところが面白いです

人通りが激しい裏の街路など、喧噪、喧嘩、
大声そして音楽などが満ちてたでしょうね

関係あるかどうかわかりませんが、不思議な言葉です

そんなイメージのジャズを
エレクトリックが好きなので探してるうち、これが沁みました


Miles Davis - Smoke gets in your eyes
パーソネルがわからないのが残念ですが、
やはりこういうジャズ落ち着きますね

煙草の匂いが嫌いなので、よけい沁みます(笑)

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# by yokohama-izumi-lc | 2017-08-18 04:05 | 聖書を原語で考える | Trackback | Comments(0)

雨の飾り~スティングのダウランドを聴きながら

昨日から雨
それも霧雨のようなシトシトした降り方
季節が飛んでしまいました(笑)

元気になったガーベラです
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みると細い花びらにそって玉の水滴が並んでいて
真っ赤な花に似合ってました

なんとなく面白くなって、大した雨ではないから、
雨に濡れる風景を探しに散歩

いろいろな濡れ方がありました
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花は基本的に濡れるの嫌がりますよね
木槿
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これはリーガルベゴニアかな?

蜘蛛の巣も別の何かに見えます
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紫陽花は水が大好きですから似合います
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表面張力で調べたら、この現象面白いですね
なかでも
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蓮の葉って全く濡れないとは驚きました

天然貯水槽ですね

蓮(ハス: lotus)は泥の多い池や沼を好むが、
その葉や花はきれいな状態を保つ。
ヒンドゥー教では蓮華は純粋さや善性の象徴とされ、
中国や日本では「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と言い習わして、
やはり蓮を愛してきた[1]


古代の人はよく見てますね
レンコンはシャキシャキして美味しいし
花はそれは見事
いま季節ですね

対する西洋の表面張力は
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高級ワインには縁がないので初耳です
投影されたグラスに確かにウルウル涙が・・・

サイトに箴言23章31節が紹介されてました
口語訳で引用します

23:31酒はあかく、杯の中にあわだち、なめらかにくだる
あなたはこれを見てはならない。

LXX
31. μὴ μεθύσκεσθε οἴνῳ ἀλλὰ ὁμιλεῖτε ἀνθρώποις δικαίοις καὶ ὁμιλεῖτε ἐν περιπάτοις
ἐὰν γὰρ εἰς τὰς φιάλας καὶ τὰ ποτήρια δῷς τοὺς ὀφθαλμούς σου
ὕστερον περιπατήσεις γυμνότερος ὑπέρου

μεθύσκεσθε メチュスコー 酔わせる
οἴνῳ  オイノス 葡萄酒
ὕστερον περιπατήσεις 直訳は遅れて歩む
「なめらかにくだる」はこれでしょうか


・・・ワインの涙はアルコール度の高いワインの特徴であるので、
箴言の著者は酒の節制のため、
ワインの涙が確認される酒は避けることを勧めているのかもしれない。・・・


たまたまワインはあまり飲めないのですが
表面だけでもその張り具合を眺めてみたいものです

音楽は格調ある涙で
スティングが歌うダウランドのFlow my tears



Sting sings John Dowland Flow my tears
(Vermeer backgrounds)

フェルメールを見ながら

このアルバム持ってます
ここでこの曲を聴くことになるとは思いもよりませんでした
サンテ!



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# by yokohama-izumi-lc | 2017-08-17 03:29 | 聖書を原語で考える | Trackback | Comments(0)



横浜駅東口青木橋の小さな教会の個人的感想です
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