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原語から見える聖書のイメージ

カテゴリ:美術・コンサート・映画( 52 )

中丸まどか・ワウター・ドゥコーニングのデュオコンサート

昨年初めて知った中丸まどかさんのヴァイオリンコンサートに行ってきました。
鶴見のサルビアホールです。

折からの春の雨

でもこのウエットさがヴァイオリンには良いのでは?なんてこと思ってたら、
例のトークでまさにそのことに触れてました。

愛器の「ヘンドリック・ヤコブス」は飛行機の乾燥が苦手だそうです
乾いてしまって音が出なくなることがあるそうで心配してたそうです


その意味で、絶好のコンサート日和なのか(笑)、程よい小ホールのせいか、
のびやかな響きがとても心地よいというのが最初の印象


チェンバロもこんなに室内楽的なささやきに似て、実におとなしい響きですね。
バロック・ヴァイオリンとの会話のバランスがこれならちょうどいいなと思いました。

サルビアホールに因んだのか分かりませんが、深紅のドレスに深みがあって、
ワウターさんの深いグリーンとこれまたよく調和してました

最前列で「ヤコブス」を目の当たりにしながら説明を伺うことができるのも、
中丸さんらしいアットホームなコンサート創りですね

創りといえば、お話はバッハのソナタ第二番の第一楽章を演奏してから
始まりました
なかなかユニークです

ワウターさんがイケメンなのですが、これまた対照的にナイーヴ
お話しをと水を向けられても椅子に腰かけたままシャイそうな話し方が好感度高いです

演奏に集中したいタイプなんでしょうね
音楽を演奏で語りたくて仕方がない様子

なんといっても今日のコンサートのラストは彼のソロ
フローベルガーの「いつか来る自らの死への瞑想」

ここにすべて収れんさせるのがポイントのようでしたが、
なにしろ聞いたことがない曲

なんで最後がチェンバロのソロなのかある意味不思議な曲の構成ですよね
あまり考えていませんでしたが、曲を聴いてなるほどなと感じるものがありました

それまでの人生の喜怒哀楽をソナタの長調、短調で感じればいいんでしょうね
無伴奏第三番のラルゴをはさんだりして、適度な緊張も変化があって楽しめました

なにしろヤコブスの響きは17世紀の香り
シックで落ち着きがあります
聴いてるだけでなにか瞑想に誘われるものがあります

目の前で見た形の柔和さ、色彩の深みが音色とともに沁みました

そんな流れで最後の曲「いつか来る自らの死への瞑想」
タイトルはいかにも文学的で、フローベルガ―という人は
そういうのがすきなようですね

聴いてると幻想的な情感がヒューマンですぐに共感しました

ワウターさん、最初の一音で調整をまちがえてるの気が付いて
すぐに直してましたが、いろんなことがあってコンサート
音楽性が真っすぐなのがイイ感じです

アンコールの赤い靴や花などお得意の即興でバロック的な機知たっぷり

懐かしい日本の春の雨音がするようなデュオでした♪♪










by yokohama-izumi-lc | 2019-03-08 10:50 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

METライブビューイング 椿姫

ヴェルディの椿姫を観てきました。
苦手のヴェルディなのですが、ヴィオレッタのディアナ・ダムラウの
素晴らしさにぐいぐい引き込まれました。
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もう言葉にするのが、意味ないくらい感動しました

ただびっくりしたのは、新作の「マーニー」と同じ演出家
だったんですね。
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あのマーニーの世界に浸った後、
同じ演出家による古典物の新演出でしたので、
非常に楽しめました。

ダムラウのインタビューで演出のことに触れてましたが、
自身がヒロインになり切れる演出だったんでしょうね。
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演技が冴えていて、歌で感動がマックスになり
セリフでカウンターパンチを食らったように痺れました。

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とにかくダムラウにブラーヴァ!
乾杯です!

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花の移ろいの儚さが美しい


道を踏み外した女というよりも
みながら、なるほどこれは確かに椿が似合うなと思いました。
とってもいい邦題ですね

いまちょうど蕾が開き始めたところ・・

雪中四友

この言葉、蝋梅をみて知りましたが
梅 水仙そして椿

ちょうどオペラでも味わえて不思議なタイミングだなと
思いました。

あとは、セガンのリハ風景や、おもわぬハプニングなど
見てのお楽しみ。
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総裁のゲルブがインタビューするところ
好感もてますね


指揮:
ヤニック・ネゼ=セガン
演出:
マイケル・メイヤー

出演:
ディアナ・ダムラウ、フアン・ディエゴ・フローレス、クイン・ケルシー

上映時間:
3時間25分(休憩2回)

MET上演日:
2018年12月15日

言語:
イタリア語




by yokohama-izumi-lc | 2019-02-08 18:43 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

METライブビューイング マーニー 

新作物は難解そうだし、どうしようかな?と思ってました
これ、ヒッチコック監督が映画化してたんですね
ちょこっと、サイトをちらみした程度でなにも知らないで行ったら、
さすがでした




もともと現代ものの響きは好きなので違和感なし
ぐいぐいと引き込まれてあっという間
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マーニー役のイザベル・レナードがインタビューで言ってましたが
映画は見ないようにしたそうです
先入観とか比較とかしてしまいますよね

ぼくも、知っていたらサスペンスを味わえなかったので
良かったです

それほど多面的な解釈が可能なので、一人のマーニーだけに集中してるようでいて、
実はそうではないという感想をもちました
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その意味で人間理解を精神分析の古典的手法だけで終わらせていないと
思います

ただ白い恐怖などは見てましたので、その手法はヒッチコック好みでしょうね

ニコ・ミューリーの音楽は心理の綾にふさわしい繊細さ
ピアノ系のようなキラキラした響きがヒロインの硬いガラスの心を
砕くようで、血の滴るような深い傷を感じさせつつも、
どこか包みこむような情感に溢れてます
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特に第二幕の序奏が素晴らしいと思いました
深海に音楽があるとすれば、こういう響きじゃないかなと・・・

もっと長く聞きたかったくらいですが、
なにしろサスペンス
もったいぶらないテンポが心地よい

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彼女の心理を分析するのは分析医の役割ではなく
1950年代イギリスのダンディたちがクールなパフォーマンスで
決めてくれます

ファッショナブルってシンプルが決まりますね

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なんで彼女に惚れたのか
すべてが分かっていながら・・

そういう彼こと、クリストファー・モルトマンのマーク役と
その弟役のテリーことイェスティン・デイヴィースの存在も分析医してますね

テリーのアザが意味するものとか、バリトンと対比して
カウンタテナーというのも天の声のようでいてよた者風が(笑)、
だんだん深い役柄に見えてきました

どこに救いがあるのか
自分はだれなのか、何なのか


そういう古典的な問いを表面的な回答でおわらせてないですね

オラトリオ風なところもあったりして
ニコ・ミューリーが国教会の聖歌隊だったかな?
そういうイギリスの伝統文化にルーツがありながらも

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マーニーが、「今言えるのはここまで・・」
と最後まで、闇を見つめる「顔」に感動しました


それにしても、この前のメトロポリタン・オペラの
委嘱作「西部の娘」と今回の「マーニー」
ポーカーシーンが共通してますね

西部の娘の緊迫したポーカーの名演がこびりついてるのですが、
マーニーの唯一の息抜きとは!


指揮:
ロバート・スパーノ
演出:
マイケル・メイヤー
出演:
イザベル・レナード、クリストファー・モルトマン、イェスティン・デイヴィーズ、ジャニス・ケリー、デニース・グレイヴス
上映時間:
2時間50分(休憩1回)
MET上演日:
2018年11月10日
言語:
英語











by yokohama-izumi-lc | 2019-01-18 18:13 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

中園孔二をみながら・・We Rabbitz - Children

イジメをテーマにしたこのクリップの黒雲を見てたら
中園孔二展で手に入れた画集を思い出しました

見てみたかった景色
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videoのテーマとは関係ありませんが
彼自身、動画とか作曲をしていたということもあり、
親近性を感じました

それにしても沁みる音楽とビデオ
メッセージも素晴らしいですね



We Rabbitz - Children [ Anti-Bullying Videoclip ]


彼の絵はすべて無題

見えているものよりもその外側にあるものが視てみたい景色という
彼の発想に引き付けられます

あの竜巻は想像の息吹なんていう図式的な見方を吹き飛ばす
なにかがあるような気がします

ビデオのように怖いところ
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淵に真っ逆さまにならないと見えない景色

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こういう刺さる感じ

ビデオの深いダメージを連想します

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終末的なイメージのなか
この七色の竜巻は地の中に吸い込まれるようでもあり・・
どこか逆説的な気もします

彼の死を暗示してるというのは余計な感想でしょうね




by yokohama-izumi-lc | 2019-01-04 08:05 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

WE RABBITZ

最近Twitterで、狭い穴から出られなくなった猫の危機をみて、
うさぎが、ぱっと手前の土を掘って猫が出られるように助けた動画に驚きました

のんびりしてるようでいて、スーパーなvolunteer精神が心に残っています

そんなときに、これまた最近はまってるのが
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WE RABBITZ


ピアノなどのacousticなハーモニーに独特な陰影のあるメロディライン
をシャッフルして聴いてますが、どれもこれもなぜか癒されます

これは分かりやすいほうですが
Arranged, Mixed and Mastered by WE RABBITZ
Vocals by Adam Christopher


このイントロは綺麗ですね

We Rabbitz - Children

こういう雰囲気とても好きです

You're Not Alone

これが一番好きかな・・



洋楽を覚えたいので、歌詞が分かるのはうれしいですね



by yokohama-izumi-lc | 2019-01-03 16:15 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

フィリップス・コレクション展 三菱一号館美術館

秋晴れがいまごろやって来たという感じの気持ちいい気候
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冬薔薇が綺麗でした

ワシントン・DCにあるというフィリップス・ダンカンのコレクション展を見てきました
慧眼と審美眼と、それを市民と共用しようとする姿勢から生まれた美術館は
ポリシーに個性があって面白いですね

展示作品にダンカンの言葉が添えられていて、なんで選んだのか、面白い表現に出合いながら
絵をみるのもいいです

ショップにダンカンの当時の邸宅のミニチュアがありますが
隣り合わせに、どういう絵があうのか、または刺激しあえるのか
そのあたりの彼の想いがくみ取れて、そういう感じで彼の邸宅にお邪魔する見方で
楽しみました

そうでないと、ただの通りすがりで「印象」しか残らないですよね

まずはこの言葉が面白いです
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「小さな人物たちを手本にして二次元へと平面化し、
そのシルエットを前面に拡げてアラベスクにする・・・
すると典型的なマティスとなる」

これにはびっくりしました

いい表現ですね

彼が選んだマティスは・・
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マティスを見るときにはダンカンの言葉がよみがえると思います

この言葉も気に入りました
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「古い時代の芸術原理に立ち戻りながらも、
新たな美的イデアに対して開放的な精神をもった
果敢な人物」

ドラクロワはパガニーニのデヴューを聴いたそうですね

評価の定まる前から目をつける姿勢はダンカンに通じます

そういうダンカンも最初はセザンヌを評価してなかったのが面白いです
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ダンカンさん、キュビズムからの逆影響でしょうね
評価を変えて、1928年に45,000ドルで購入
安かったですね

この作品はぼくもとても気に入りました
あの気難しい、非妥協的で非社交的な性格がそのまんま出てるところ(笑)

その反対にに見るものを幸せにするボナールを積極的に集めたのは
分かりやすいですね
新美術館でことし、たっぷりみたので割愛

この人に注目してくれたのがさすがと思いました
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大戦で苦労した世代の社会批判精神は健全ですね
そういう意味でこれも・・

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もうひとつのスーチンの白いナプキンに包まれた
横たわる雉の目がとても切なかったです

スーチンやココシュカなども好きなので久しぶりにみられてうれしかったです

ダンカンのこの言葉も印象に残りました

「上品で洗練された芸術の美的態度に反感を抱く
すべての人々が敬愛する真の巨人」

クールベのことですけど、ダンカンの気持ちもつたわりました






by yokohama-izumi-lc | 2018-12-22 09:52 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

METライブビューイング 西部の娘 

METライブヴューイングの三番目はプッチーニの西部の娘
昨シーズンのトスカ、ラ・ボエームと観てきたのですが、
そんな作品があったのかな?程度の印象の薄さで躊躇しましたが・・

メトロポロタン・オペラがプッチーニに委嘱した作品で、
なんとオペラハウスの最初の作品
そして最近、大森林火災でとくに気になっていたカリフォルニア

このまえのアイーダがストーリーを知らないで見たらとてもよかったので
今回もそうしたら、音楽もストーリーもそしてドラマを観てるような演技も素晴らしくて
とっても感動しました





配役がドラマにピッタリで西部劇そのままの演出が冴えてますね

酒場のマドンナ役のようなヴェストブルクのミニーが迫真的で
最初に登場するシーンがかっこいいこと

正体不明のサクラメントから来たと自称するカウフマンのジョンソンも
カウボーイが決まってますね

その二人を引き立てるシェリフのランスことルチッチのクールさと悲哀が
とてもドラマに奥行きを与えてました

ポーカーシーンは必見ですね

西部の娘というネーミングで損してると思いました
ミニーだけのほうが、トスカと同じように有名になった気がしますが、
こういう隠れた名作を楽しむというのも醍醐味かも・・

カリフォルニア州をついでにざっと調べてみたら
オペラのゴールドラッシュ時代も含めてとても興味深いです

たまたま州のモットーを見つけら
なんと
ギリシャ語のヘウレカ

テレビでもそんな番組あるようですが
あのアルキメデスで有名ですよね

金で一攫千金の夢
でも、本当の夢は??

そういうオペラでした








by yokohama-izumi-lc | 2018-12-12 09:03 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

映画 バルバラ

文化村でバルバラを観てきました
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監督と女優さんがバルバラの世界に入り込んでいく難しさを感じましたが、
映画の出来は別にして、バルバラのファンがたくさんいて
それが嬉しかったです

今日、土曜日は初回のあとにクミコさんのコンサートもあるそうですので、
ブログにしておきます

来日公演を観ましたが、喉の調子が悪くても
空気を通してビリビリと心に響いた感動は忘れないですね
吉田秀和さんもバルバラがお好きだとあとで知り、なるほどとおもいました

映画ではピアノをさりげなく慈しむ様子が特に気に入りました
どの曲もオリジナリティにあふれていていいですね
例えば
Barbara - Marienbad (1973)


寂しい曲が多いので、こういうのはほっとします

寂しい曲というとこの曲がやはり好きです



バルバラは11月に亡くなってるんですね

ユダヤ系と知り、いろんなことを思います
この曲も特に沁みます


いつもどこかでバルバラの響きが懐かしく感じてましたが
この11月に久しぶりに出会えました










by yokohama-izumi-lc | 2018-11-17 09:50 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

アイーダ METライヴビューイング

特にオペラファンではないんですが、この映画でメトロポロタン・オペラが
楽しめるようになってから、
だんだんと「シーズン」が楽しみになってきました

今年は、トスカ、ラ・ボエーム、コシファントゥッテを観て
いよいよ2018-2019年度のシーズンの最初の演目がアイーダ

2018年10月6日上演というほぼ居ながらにしてニューヨークが楽しめる
臨場感がいいです

それも映画館の足を延ばせるシートでゆったり、北海道メロンジュースも飲みながら・・

ハロウィーンとか、ボジョレーヌーボーとかフェスが定着してるのありますが、
オペラのシーズンなんてあまり聞きませんね

初日のせいか、選ぼうとした席は埋まってました

ところでヴェルディは数少ない苦手
時代がかっていて古臭い音楽というイメージ
プッチーニは大好きなんですが・・

というわけでアイーダはサッカーやあの行進曲程度の散発的なメロディをしってるだけ
もちろん筋書きも知らないでぶっつけ本番で聴いたら

なんとまあ、素晴らしい悲劇で感動しました
まったく初めて聞く人がいればネタバレになるので、映画ドラマ感覚で見ると
ヴェルディの良さがより感じられますね




ここでは、あのインタヴュータイムから素敵なお話を

「マーニー」でプリマを演じるイザベル・レナードが才色兼備
オペラ歌手がインタヴューするから歌手たちのフランクで
当意即妙な受け答えが聴きどころ

アンナ・ネトレプコはあまりに有名でこの人目当てに行ったのですが、
初めて聞いて、なんて味わい深いきめ細かい歌い方をする人だろうと、感動しました
なにかとても沁みる声質です
演技も含めてさすが世界のプリマですね
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オペラの研修システムからデヴューした若手のインタビューもよかったです
あの、エジプトらしいメロディの祈りの歌
舞台では見えないところで響くように歌ってるので
こういう映画だとそこを見せてくれるから嬉しいです

ハープ伴奏で指揮者もいて舞台にあわせて歌ってるシーン
レイエスという人、度胸が据わっていて伸び伸び歌ってました
抜擢される理由が分かりますね
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あとラトビアだったかな、中央ヨーロッパ出身の歌手が多い理由にこたえて
Latvia語には調性があるんです
みんなが合唱するんです、というお話になるほどです

イントネーションは分かりますが「調性」とは驚きです
イントネーションがすくない日本語との対比でとても興味を覚えました

アムネリス役のアニータ・ラチヴェリシュヴィリとの声の対比も
役柄にピッタリでした

あの凱旋行進曲があるから冴えわたる最後の場面
とても感動しました

まさかハンカチが必要になるとは思ってもいなかったので、こらえる咳が二つ迷惑かけました
マナー最高の人ばかりでシーンと集中

初日という「シーズン」はいいものですね

このメットの動画
演出は同じですね
エレベータとお馬さんにも拍手です

バレエシーンも2回ありましたが、これも見事


by yokohama-izumi-lc | 2018-11-03 08:48 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

中園孔二展 横須賀美術館

ふと目に留まったポスターの名前も知らない画家

通り過ぎるところでしたが、なんとなく気がついた生年と没年が妙に気になりました
夭折の画家だからというわけではなくて・・・

第2期所蔵品展
特集:中園孔二展 外縁-見てみたかった景色
常設の所蔵展は9月で終わりましたが、あれから画集を見るにつけ
引き込まれていくものがあります
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最初に見たときには水沢勉さんが書かれてるように
児童画系、素朴画系とカテゴライズする見方でしかわかりませんでした

彼の言葉や、発想などそういうことをヒントにしてみていくと
「見たかった景色」の奥行きが少し垣間見えてくるような気がしてきました

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画集の桑原淳さんの彼との日常を語った寄稿「桃と涎」が特に興味深かったです
彼の絵の本質的なところを妙に解説することなく、その自然な表情から
なんとなく彼の絵がにじみ出てくるところが好きです

「彼は人が何かに魅入られている状況に興味があり
映画鑑賞に関しては、大勢の人が長い間同じ方向を向いているのがイイ、と
言っていた。そんなのあまり無い、と。」

「...3時を過ぎる頃になると食事をしながら寝てしまう子供のように
彼はユラユラと舟を漕ぎながら指を紙に走らせて、
眠りと描きの間を行ったり来たりしていた。
それは宛らディスクライトのマゼンタの薄闇の中で、
不安定な存在が浮き沈みしている様にも視えた。」

その少し前にこんな記述があります
「・・その夜は、0時をまわっても長い散歩には出かけずに...」

この深夜という額縁がとても重要なようですね

同じく寄稿してる芸大時代の先生oJunさんが
「灯火一つない闇の山中を彼が一心にあるいている姿を想像して不思議な男だな
と思った。独りであること、あるいは独りになることが彼には絶対に必要で
、そこから彼が絵を描く場所までは程近い。」

でも中園自身が語っているように、彼は描かれているものの外縁にこそ
描きたいものが視えてきて、それをキャッチしたくて憑りつかれたようになっている
映画館の独りなのかもしれいなと感じつつあります

1989年神奈川生まれ
2015年7月、
香川県高松沖で行方不明、岡山で発見

この動画は2回目の小山登美夫ギャラリーのときなので2014年
亡くなる1年前・・
貴重なヒントがたくさんあります



何が描かれているかはそれほど問題ではない・・
風景は一つ

画集の彼の言葉から

「・・絵を描く時には、その絵に置き換えるべき大きな流れのようなものが
私の外にあって、それを見つけるときができたとき、その流れを、手を動かしながら
見失わないように・・・・」

こういう純粋さがいいなと思いました

展示から
目が面白いですね
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こちらがポスターの絵
これだけが絵葉書になってました

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抽象でも具象でもでもない・・
外縁の世界に誘われる絵

とはいえ賑やかさもたっぷりなところが魅力的
音楽も作曲していたというのも頷ける色彩感覚

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海を望む美術館からみえる風景もいつもとちがってくるような気がしました

by yokohama-izumi-lc | 2018-10-27 10:40 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)



原語から見えて来る聖書のあれこれ素人雑感・・
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