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原語から見える聖書のイメージ

<   2017年 08月 ( 31 )   > この月の画像一覧

いなご豆の甘い誘惑~Taylor Swift - Red を聴きながら

ひよこ豆はパスタとかで美味しいイメージがありますが、
いなご豆はどうなんでしょう

聖書のこの個所が「豚」と結び付けられてるので
宗教的差別とともに
いかにも不味そう、そんなイメージでした

はたして?

ルカ15:16 口語訳
彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと思うほどであったが、
何もくれる人はなかった。

新共同訳
彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、
食べ物をくれる人はだれもいなかった


κεράτιον ケラティオン いなご豆

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西南学院大学聖書植物園のいなご豆、自生種だそうです

乾燥した一個の種子の重さが1カラット(0.2g)であることからカラット
(keration-ギリシア語参照)の単位になったといわれている。

カラットと聞くと途端に、ダイヤの輝きが見えるようですね

wikiでいなご豆 を調べると

イナゴマメは地中海東部で古代から食用にされ、古代エジプトでも甘味料として用いられた。サトウキビが利用される以前は砂糖の原料として最も重要であった。
乾したイナゴマメは、ユダヤ人の祭日トゥ・ビシュヴァット(樹木の新年:新年の植樹祭)
アーモンド干しブドウとともに食べられている。
種子や殻は主に動物の飼料とされた
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砂糖の原料とは驚きました
ユダヤ人の新年の植樹祭というのもいい習慣ですね
そのときに食べられているとは・

種子や殻がどうも豚の飼料のようです

豚が食べるイナゴマメを食べてでもというと、
最低最悪の状況というイメージがありますが

むしろ、イナゴマメそのものならばご馳走
かえって飢餓感をそそりますよね

サタンが空腹を覚えたイエスに石をパンに変えてみろと誘惑した
あの飢餓の苦しみに結びつけたくなりました

イナゴマメのみにて生きるにあらずと思ったかどうか・・(笑)

どちらにしても甘党なので気になる甘味料です

乾燥した一個の種子の重さが1カラット


キャラットから赤いダイヤの輝きを連想しました
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この曲のイントロからの流れが好きなんですよね



Taylor Swift - Red (Live from New York City)

赤いダイヤって並外れて希少だそうでね


by yokohama-izumi-lc | 2017-08-31 04:19 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

ルサンチマン?~Eagles Take It Easy

今日のパラグラフはルカ18章1-8
「やもめと裁判官」のたとえ
雑感です

芥子だね一粒ほどの信仰があれば・・
受け取り方によってはつまずきになるのかもしれません

気を落とすような弟子がいたんでしょうね

ルカ 18章 1節 新共同訳
イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、
弟子たちにたとえを話された。


ἐγκακέω エンカケオー 疲れていやになる 怠惰になる 落胆する

口語訳では「失望せずに」
こちらのほうが、たとえの内容に合ってるようなニュアンスが伝わります

でも「疲れていやになる」が字義どおり
誰にでもよくあることにこうして触れてくれるところが
いいと思います

無理は禁物

かと思いきや・・・

まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、
彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか


 ἐκλεκτός エクレクトス 選び出された えり抜きの 優秀な

弟子たちはイエスが選んだのだから、安心しなさいということで
保証してあげてるんでしょうね

ἐκδίκησις エクデイケーシス 復讐 返報 処罰 刑罰

保証の内容が、「裁き」なのですが字義は
復讐

ルサンチマンなんて言葉思い出しました
キルケゴールが最初に言ったんですね
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というわけで

このなかでニーチェの分析はとても興味を引きます
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ルサンチマンを持つ人は非常に受け身で、無力で、フラストレーションを溜めた状態にある。つまり、実際の行動をとるには社会的な制約があり、
自身の無力を痛感している人である。
そういう状態にあっては誰であっても、ルサンチマンを持つ状態に陥る


こうしたルサンチマンの表れの例として、敵を想定し、
その対比として自己の正当性を主張するイデオロギーにある。
こういったイデオロギーは、敵が悪の元凶とし、
だから反対に自分は道徳的に優れていると主張する。
「彼らは悪人だ、従ってわれわれは善人だ」ということになる。

そして・・・

たしかにあるあるです

イエスの言葉は譬えを用いながらも
ふと不安になったんでしょうか??

18節
・・・しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」。

自力信仰に陥ると、あらぬ方向に行ってしまうでしょうね

無理しない
これが合っているようです

音楽は気楽に


Eagles Take It Easy 1977

肩をもみほぐすようなサウンドがいいです


by yokohama-izumi-lc | 2017-08-30 04:52 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

財産と身代~Sting - In Darkness Let Me Dwellを聴きながら


少し前にアップしたブログの動画です
Sting sings John Dowland Flow my tears (Vermeer backgrounds)


スティングが歌うダウランドの動画の背景は
フェルメール

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しっとりとした音楽を聴きながら、室内の調度、
飾り付け、楽器など教養のたしなみ
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そういう生活を育んだデルフトの街並みは美しいですね
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贅沢というのではなく、市民という中間層の平安を
祈る勤勉な生活態度が好ましいと感じました

そのあと「放蕩息子」のところを読んでます
新共同訳では財産と訳されてる言葉が原語では
言い換えられてました

ルカ15:12 口語訳

ところが、弟が父親に言った、
『父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください』。
そこで、父はその身代をふたりに分けてやった。

新共同訳
弟の方が父親に、
『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言った。
それで、父親は財産を二人に分けてやった


οὐσία ウーシア 財産 所有物
βίος ビオス 人生 生涯 一生 生活 生計 生活費 財産

息子は ウーシアを分けてください
父親は ビオスを分けた

所有物は自由に処分できますが、
生活費となると、そうはいきませんよね

どう活用するか、そのための「財産」だよ、
と父親の愛情を感じます

親の心子知らずでしょうか(笑)m(__)m
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発端はこの考え方の違いかと感じましたが、
話の本筋は、弟が改心して戻ってくるところに
焦点が合わされていきますね
父と兄のこれまた財産をめぐっての心理的葛藤にも共感します

面白いことにここで兄は「身上」と言って
父親が使った「ビオス」で
言葉を返してます。皮肉でしょうか・・

新共同訳
ところが、あなたのあの息子が、娼婦どもと一緒にあなたの身上
食いつぶして帰って来ると、肥えた子牛を屠っておやりになる。』


口語訳は最初から身代と訳してきちんと分けてますね
ふるい言葉ですが、重みがあるんだなと思いました


音楽はイナゴマメを食べたいと思った気持ちをイメージして
Sting - In Darkness Let Me Dwell


この二人みたいに仲直りするといいですね





by yokohama-izumi-lc | 2017-08-29 04:48 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

宥める~鬼束ちひろ - 流星群 を聴きながら

今日のパラグラフのタイトルは
「ファリサイ派の人と徴税人」のたとえ
ルカ18章9-14
雑感です

典型的な比較論で福音の魅力をわかりやすくたとえてますが、
もう少し一般論にしてみたくなりました


ルカ18:9 口語訳
自分を義人だと自任して他人を見下げている人たちに対して、
イエスはまたこの譬をお話しになった。

新共同訳
自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、
イエスは次のたとえを話された。



πείθω ペイソー(完)意味は現在 
頼りにする ・・と自分自身を信じている
と自惚れている

ἐξουθενέω エクスーセネオー 軽んじる 軽蔑する 
侮蔑的取り扱いをする


自己肯定感が強くなる一つの基準として
他人の自分に対する高評価がありますよね

高評価にはそれなりの目に見える基準があって、
他者の賞賛は、当然という意識が生じますが
ビジネスシーンなどこういうパーソナリティーは成功するでしょうね

言葉も強く堂々として・・・

これが本人に錯覚を引き起こして、行き過ぎたハラスメントが
言葉、行動にでるのかと・・

ファリサイ人にはモーセの律法という明確な基準がありますから、
なにも彼が悪いわけではなくて、こういうパーソナリティーを
生み出すだろうと思います

vs.

ルカ18:13 口語訳

ところが、取税人は遠く離れて立ち目を天にむけようともしないで
胸を打ちながら言った、
『神様、罪人のわたしをおゆるしください』と。

新共同訳

ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、
胸を打ちながら言った。
『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』



ローマから賦課される税金を同胞ユダヤ人から取り立て、
そのアガリで食べてる徴税人は後ろめたくて罪悪感でつらいでしょうね

遠くに立って・・胸を打ちながら
言葉にならない想いが、行動によく出てますね
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朝焼け

自己肯定ができないと、空をも見上げられない・・
下を向いて
人目を気にして

誰からも肯定されないときが
ある意味、ぎりぎりな状態
辛いです

ふとでるため息のような祈り

ἱλάσκομαι イラスコマイ 宥める 愛顧(恵み)を乞う
情(慈悲)をかける  憐れむ 

キリエエレイソンのエレエオーが憐れんでくださいでよく出てきますが、
この言葉、宥めるという含みに、自己葛藤が感じられて好きです

彼が義とされるかどうかは神次第

空を見上げることもできない
心の重さが今に通じる気がします



鬼束ちひろを聴きたくなりました
鬼束ちひろ - 流星群

泣く場所があるなら
星など
見えなくていい











by yokohama-izumi-lc | 2017-08-28 04:52 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

他国人~久保田早紀/百万本のバラを聴きながら

今日はルカ17章11-18
サブタイトルは「重い皮膚病を患っている十人の人をいやす」

ぼくの新共同訳聖書はみたら1987年版
「らい病」と書いてあります

時代に合わせて言葉の扱いも変わりますから言い換えは必要ですが、
物事の本質がすり替わってしまったら意味が薄まりますよね
もちろん、聖書の訳が時代に逆行して差別を助長するなら
修正は必要ですね

ギリシャ語はλεπρός レプロス
とくに宗教的に差別をされる病とされたわけですから...

そんな差別のど真ん中をδιὰ μέσον Σαμαρίαςを通るところが
意味ありますよね

レプロス
サマリア人
差別される言葉に並んでひとつ面白いなと思う言葉が
ありました

ルカ 17章 18節 新共同訳
この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。


ἀλλογενής アッロゲネース 
アッロス「他の」と
ゲノス(同一先祖から出た者)子孫 一族 血縁関係 国民
の合成語のようです

非常に一般的な表現で、なんの偏見も感じられません
バウアーで調べてもは用例はこの箇所だけですね

半面
異邦人という言葉は聖書によく出ますよね
ルカ2-32
ἔθνος エスノス 民族 国民
(ユダヤ人以外の)異教民族

異教という言葉も偏見
その民族ですからこの言葉、ユダヤ人の宗教観を表してるように思います

異邦人ともしよばれたら、まるでエイリアンのような心地が・・(笑)

その意味でἀλλογενής アッロゲネースはいいですよね
国はいろいろ、民族もいろいろ
全体でみれば、同じです

口語訳では
この他国人のほかにはいないのか

ガイジンという言葉が外人には独特に響いたと聞いたことあります

外国人を短くして外人と言いたくなりますが
内と外の異邦人感覚が自然に出る気がします

他国人あたりが、お互いに気にしなくて済むように感じました
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異邦人というとあの懐かしいメロディーが浮かびます
そういえば彼女、プロテスタントの教会で洗礼を受けられて
現在は本名「久米小百合」さんで活動されてるそうです

是非聴きたくなりました

  久保田早紀/百万本のバラ
(u-tubeをクリックするとアクセスします)

愁いを含んだ歌声ですね
ラトビアの悲しい歴史が込められてるそうです

教会でのコンサートも


久米小百合(久保田早紀)・異邦人

沁みました

by yokohama-izumi-lc | 2017-08-27 04:51 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

いつ、どこで、どのように~SEKAI NO OWARI「スターライトパレード」

よくする質問方法5W1H
この箇所、そんな雰囲気ですね
これ基本ですが・・

ルカ17章20-37
新共同訳のサブタイトル「神の国が来る」

17:20
神の国はいつ来るのかと、パリサイ人が尋ねたので、イエスは答えて言われた、
「神の国は、見られるかたちで来るものではない。


πότε ポテ

when? at what time? いつ

これ素朴な質問ながら、現代でも「兆候」「徴」をもとめる
考え方に共通してますね。


17:21また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。
神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」。


ἐντός エントス 中に(間、内部)の中に

まるでカウンター食らったみたいな意表を突く答え

「あいだ」と解釈する「どこ」派もありますね
「中に」という「どこ」派が普通でしょうか
手の届く範囲内にという「どこ」派もあるそうです

イエスも言葉で表現するのに苦労してる気がします(笑)

このあと、「人の子」がくる終末の様子について
howの描写が続きますが、ますますhow?を刺激します

ファリサイ人の質問に答えて始まりましたが
聴いていたイエスの弟子たちも最後に同じような質問で
〆るところが面白いです

17:37 口語訳
弟子たちは「主よ、それはどこであるのですか」と尋ねた。
するとイエスは言われた、
「死体のある所には、またはげたかが集まるものである」。



ποῦ プー where? どこで

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ポテからプー


イエスもホプーでまたカウンターパンチ


ὅπου ホプー ところの 場合には


刺激的な答えがとても印象的です


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せかいのおわり

かみのくに


というわけで、この曲でカウンターパンチ食らいました
いい曲ですね


SEKAI NO OWARI

スターライトパレード」

from SHOW DVD『ARENA TOUR 2013







by yokohama-izumi-lc | 2017-08-26 05:01 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

不正な管理人のたとえ~魔笛の夜の女王を聴きながら

ルカの不正な管理人のたとえは
ラビリンスに入ったように、途方に暮れるところが
面白いです

1節から13節までの地図を片手に入ってみます

結論のゴールはシンプルですが、
経路は迷宮で、どこをどう通れば
出られるのか、わかりません

その経路にはどうも2つあって
違う価値観で交錯してるのを
一つにしてるようにみえました

ほぐそうとすると、縺れるわけですよね


ルカ16章 02節 新共同訳
そこで、主人は彼を呼びつけて言った。
『お前について聞いていることがあるが、どうなのか。
会計報告を出しなさい。もう管理を任せておくわけにはいかない。』




この「会計の報告」というのがあのロゴスなんですよね
λόγος 
言葉 事柄 計算 決算 尊重 答弁 理由 割合
辞書の最後に「ロゴス」
当時の宗教・哲学的用語

ヨハネでゆっくりこの言葉が出てくるのを楽しみにしてましたが、
ここで出てくるとは!

辞書の訳語では「決算」が妥当でしょうか
決算書を見れば、最終結果がわかりますよね

ところが東〇(株)のように
そこに至るまでにはいろんな見解や、操作があるようです

 小細工はお見通しなのですが、
ほめられたものではないですよね

ところが・・・


新共同訳
主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。
この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている

γενεά 種族 同時代の人々 世代

これ皮肉でしょうか?
迷宮は迷宮として深入りしないほうが楽しめます


ルカ16章 09節 新共同訳
そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。
そうしておけば、金がなくなったとき、
あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。


ラビリンスはますます深まりますね
どこがどうなのか分かりません

永遠の住まい
σκηνή 天幕 幕屋 小屋 (一般に)住居
ユダヤ民族が荒れ野でさ迷っていたころの天幕生活を
想起させます


ルカ16章 11節 新共同訳
だから、不正にまみれた富について忠実でなければ、
だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか。



これもかなりのこじつけで、監査役は大変ですね
適正意見書は通常は出せませんよね


ルカ16章 13節 新共同訳
どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。
一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。
あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」



θεός セオス 神

結論という出口はちゃんとありますが、
出口が実は入り口だったりするのがラビリンス

e0341228_15183037.png
クノッソスの迷宮図(クレタ型迷宮)

こうして上からみると、まるで右脳左脳のようにみえます
神と富
使い分けに対応しているように見えてきました

勘定、計算、損得計算ばかりしてる迷宮にいるのが
実際のところではないのかな??

ロゴスは決算から
ロゴスに哲学的な意味を持たせた理由が知りたくなりました

そういえば秦剛平さんの本では
新興キリスト教が既存宗教にたいして優位に立つためには
先在のキリストというロゴス論理がとても天才的だとほめてました

まるで利口な管理人を主人がほめたみたいで
おもわず微苦笑

モーツァルトの魔笛も筋立てが不思議ですよね
母親が夜の女王
ザラストロが敵かと思っていたら・・・


でもここが聴きどころの一つ
顔文字が効果的に使われて思わず( *´艸`)

モーツァルト 《魔笛》 「夜の女王のアリア」 ルチア・ポップ



by yokohama-izumi-lc | 2017-08-25 04:47 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

力ずくで~ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の第9を聴きながら

ルカ16章14-17
サブタイトルが「律法と神の国」

「力ずく」で「神の国」に入ろうとしてる・・
この表現、ちょっと不思議ですよね

ルカ 16章 16節 新共同訳
律法と預言者は、ヨハネの時までである。それ以来、
神の国の福音が告げ知らされ、だれもが力ずくでそこに入ろうとしている。


βιάζω ビアゾー 
辞書見たら、面白いです

βιά ビア 力 暴力 暴力行為
これと殆ど常に関連とのこと

暴力を加える 圧迫する 強要する
無理に押し入る
「道を拓いて押し進む」とも解される

口語訳は「人々は皆これに突入している」

ニュアンス的には、「道を拓いて押し進む」意に感じられますが、
新共同訳の「力ずくで」も含めて両義性が感じられます

モーセの律法と整合性を持たせつつ、
新しいワインを新しい革袋に入れるさいの、
守旧派との
どうしても発生する軋轢や、摩擦などにかんして、
力ずくで・・という表現をとったのでしょうか?

70年に神殿がローマによって壊滅され、135年にはユダヤ人はエルサレムにも
入れなくなったそうですが、そのころルカが成立したようですので、
そういう歴史的暴力も反映されてる可能性も感じます

「力ずくで」

イエスの歴史認識が語られてるのも興味深いですね
律法と預言者はヨハネのときまでである・・・

イエスはあくまでも律法の成就としての福音を語っているだけですが、

福音書記者がイエスに仮託して語らせたと読んでみると面白いです
第二次ユダヤ戦争が現代の歴史に直結してきますね

リンクより

ハドリアヌス帝はユダヤの不安定要因はユダヤ教とその文化にあると考え、
その根絶をはかった。ユダヤ暦の廃止が命じられ、ユダヤ教指導者たちは殺害された。

律法の書物は神殿の丘に廃棄され、埋められた。

さらにエルサレムの名称を廃して「アエリア・カピトリナ」とし、ユダヤ人の立ち入りを禁じた。紀元4世紀になってはじめてユダヤ人は、
決められた日のみに神殿跡の礎石(いわゆる嘆きの壁)の前に立つことを許された。
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ハドリアヌスは徹底的にユダヤ的なものの根絶を目指し、
属州ユダヤの名を廃して、属州「シリア・パレスティナ」とした。
これはユダヤ人の敵対者ペリシテの名前からとったものである。
現代まで続くパレスティナの名前はここに由来している。

力ずくの論理のはざまで・・

バレンボイムがパレスチナ人とユダヤ人の音楽家でオーケストラを
創設しましたよね
それを是非聴きたくなりました

動画でメンバーを見たいのでこれにしました

Beethoven Symphony No. 9 - Mvt. 4 - Barenboim/


友よこのような音ではない

いつもより力づよく感じました

現実にこのようなコンサートを成功させるのは大変だと思います
ブーレーズ・ホールといい、バレンボイム凄いですね




by yokohama-izumi-lc | 2017-08-24 04:14 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

桑の味~二胡でシルクロードを聴きながら

ルカの文体にだいぶ慣れてきました
各章のサブタイトルごとに読んでいくと
たしかに全体が見渡せて親切な段落ですね

ルカ17章1-10 「赦し、信仰、奉仕」から雑感を・・

イエスが語る相手は「弟子」そして「使徒」ですね
あいかわらず厳しく訓練してる様子・・

選ばれるとエリート意識が生まれます
選挙で当選してある日突然「先生」になるのと似てます(笑)
慢心を戒めるのにちょうど良いかと

5-6節が面白いですね

17:5使徒たちは主に「わたしたちの信仰を増してください」と言った。

πίστις ピスティス 信頼 信仰

17:6そこで主が言われた、「もし、からし種一粒ほどの信仰があるなら、
この桑の木に、『抜け出して海に植われ』と言ったとしても、
その言葉どおりになるであろう

κόκκος ココス 穀粒 種粒
単数形で使用されてるので、一粒と訳したのが利いてますね

σίναπι シナピ (外来語、多分エジプト語からと言う)芥子 
(その種は種の中で一番小さいと普通考えられていた)
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西南学院大学の聖書植物園で見てみると同定は
キダチタバコだそうです

問題は桑の木

同定はクロミグワ
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そういえば桑の実は食べたことあります
実はたしかにmulberry

煙に巻くようなイエスの答えですが・・

ここで、突き放されたような距離をかんじるか、
そんな素晴らしい力を与えてくれるのかと期待値が高まるのか、
それともバカバカしい、あり得ないと去るのか・・

どれも正解な気がします

あり得ないほど極微の粒らしき状態から超極大の宇宙が
あり得ないほどの短時間でポンと生まれた
そうですから

あながちこの話笑えないですよね

桑が大好きなのはお蚕さん
シルクロードを思い出しました

あの懐かしい響きを聴きたいです

   二胡 姜暁艶 シルクロード

DNAにでも刻み込まれてるんでしょうか
この郷愁感たまりません










by yokohama-izumi-lc | 2017-08-23 04:39 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

思いを尽くして~lecca / DEAR を聴きながら

くどいな~と感じる表現をひと言で言い表されると
スッキリしますよね。

ここもある意味くどいのかも知れません。

心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして」

この言葉、覚えようとして、順番がわからなくなります。(笑)

だいたい日本人の心の感覚からして、どこがどうちがうのか
哲学的に説明されたらますますスッキリしなくなりますよね。
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西洋美術館 イメージ図 (笑)


律法学者はイエスの質問に答えて実にスッキリした回答を
出しましたが・・・

ルカ10:25 口語訳

するとそこへ、ある律法学者が現れ、イエスを試みようとして言った、
「先生、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。
10:26
彼に言われた、「律法にはなんと書いてあるか。あなたはどう読むか」。
10:27彼は答えて言った、
「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして
主なるあなたの神を愛せよ』。
また、『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』とあります」。

καὶτὸν πλησίον σου ὡς σεαυτόν.”


そのスッキリと回答した律法学者という言葉と、「思いを尽くして」
という言葉の関係が気になりました。

と、ここまで書いてくどいな~と気がつきました(笑)

νομικός ノミコス 法律 法学者
νόμος ノモス 法律 掟 律法
διάνοια ディアノイア 知能 理解力 考え方 心

3つともノエオー認識する 認める 考える 熟考する
この動詞に関係してるようです

律法学者は考えすぎだよと言ってるように見えてきました

本を読み、辞書を調べ、ネットで検索し
いまでいうとこんな感じでしょうか?

そういうことの限界をよく表現してますよね
順番すらはっきりしなくてちょうどいい気がします

ここまでにして
動画の猫が可愛いです



lecca / DEAR from BEST ALBUM 『BEST POSITIVE』

猫はかまいすぎてもダメだし、
ほっとくとじゃれてくるし
距離感がとても好きです






by yokohama-izumi-lc | 2017-08-22 04:53 | 聖書を原語で考える | Comments(0)



原語から見えて来る聖書のあれこれ素人雑感・・
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