原語から見える聖書のイメージ

<   2018年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧

夜空散歩~ジュピターを聴きながら

昨日に続いて今日も2時半ころから火星が気になるので散歩してました
もう火星は沈んだのか、東西南北あちこち探しましたがおめにかかれず・・
でも昨日にまして夜空の星はたくさん見えました

e0341228_04063871.jpg
スマホの夜空の取り方がまだわからなくて、月は本当は真ん丸
黄色に輝いてるし、ずっと右下には木星が輝いてました
うつってないですね(笑)
そのかわり夜景が。。そうそう火星色そっくりの丸い門灯があって面白かったです

不思議なもんで、いつものジュピターのはずなのに心なしか赤く見えるんです
そうあってほしいという願望が投影されるんでしょうね

それから月って追いかけっこしますよね
木星もついて回ります

なんとなくここ思い出しました

マタイ 2:9 口語訳
彼らは王の言うことを聞いて出かけると、
見よ、彼らが東方で見たが、彼らより先に進んで
幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった

οἱ δὲ ἀκούσαντες τοῦ βασιλέως ἐπορεύθησαν,
καὶ ἰδοὺ ὁ ἀστὴρ ὃν εἶδον ἐν τῇ ἀνατολῇ προῆγεν αὐτοὺς
ἕως ἐλθὼν ἐστάθη ἐπάνω οὖ ἦν τὸ παιδίον.


ἀστήρ アステール 星 
アストロノーツなど宇宙用語はここからきてるんでしょうね

προάγω プロアゴー へ連れていく 引き出す 前に行く より先に行く

今日の公園のベンチには猫が一匹いました
白と黒できちんと座っていました

誰もいない夜道、誰かと会えてお互いほっとしたのかどうか(笑)
猫は落ち着いていました

昨日はどういうわけか夜空がとても深い青でした
今日は黒
そのため白い雲がホワイト・オーロラのように浮かんでるのも面白い光景です

かなりたくさんの星が見えて今日は満足

プロアゴーのお陰でしょうか?

太陽系の守り神ジュピターを聴きたくなりました
Jupiter - Little Glee Monster


アカペラは美しいですね
彼女たちに「天使のささやき」をカバーしてほしいな・・・



[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-31 04:40 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)

月~天使のささやきを聴きながら

2時ごろ目を覚ましました
ひょっとして火星が見えるかな?と思ったからです
それに台風の余波も気になるし・・

満月が煌々としてました
右側には木星が相変わらず目立ちますね

左下の小さな星は赤くないので火星ではなく恒星のようです
火星が最接近してますが、赤い天体を肉眼で見てみたいです

予想ではこの3つの星が近くでみられるんですよね

昨日の月は、赤い影を浴びてブラッディ・ムーンだったそうですね
テレビで画像を見ました

この時期になんとも不吉なイメージで偶然とはいえ不思議な気がします
日本語ではこういう月をブラッディなんて古来言ってきた表現がとくに記憶にないのですが??

火星が主役ですが、いぜんサイイエンスゼロで木星が巨大な重力で
小惑星から飛来する天体を吸収して地球を守っていると初めて知りました

あの位置に、あれだけ巨大な惑星があるのは偶然ではないんですね

土星にもあの輪っかからして太陽系に貢献してるなにかがありそうです
サターンなんてなまえですが(笑)

今日の月、あまりに綺麗に見えて地上の惨禍との対比がなんとも厳粛
写メしてもぼんやりして無理でした

このところ英語の歌を覚えるのがマイブームなのですが、
懐かしいのがありました
いいカバーがないかなと探したんですが、オリジナルを上回るのが見つかりません

when we will you again


邦題が上手いですね
イントロのハミングにぴったり
「天使のささやき」

oo precious moment
・・・
is this my bigininng
or is this the end・・?

天使のささやきのように星がつかさどる運命もあれば、
守護してくれてる星もあるんですね




[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-30 03:27 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)

土づくり~翼をくださいを聴きながら

買い物をするととにかく石油化学製品の包装関係がなくてはならないですね
清潔、保存、痛み防止など・・
野菜でも果物でも肉でも、ありとあらゆる「物」に付帯してついてきます

それをリユースできるものというと、ごみ袋に変えるとか、冷蔵保存用に
使用するとか程度でしょうか??

あとは分別ゴミのおおきな袋ができてしまいますが、その袋も購入した石油化学製品?
?つけたのは、化学が弱くてあまりの種類の名前の判別がつかないから・・
ウレタン、ビニール、スチロール、ポリプロピレン・・・
何が何だかわかりません

最近始めたんですが、野菜くずをすてないですべて土に混ぜてます

浜に打ち上げられたクジラのお腹からビニールがいっぱい出てきた映像を見てからです
スタバもストローを廃止とかで話題ですよね

野菜などを調理するときに皮をむいたり、先の部分をちょんと切ったりしますが
使わないところは生ごみという名の栄養素
あと、茶殻も
今日は卵の殻をよく洗ってから砕いて混ぜました

ふと、庭の落ち葉がたまったところをよく見るととダンゴムシが群がって食べてます
あれ結局は分解して栄養素に還元してしまうのかもと思いました
いままでは枯れ葉といっしょにポイしてたのですが・・

というわけで、庭の一角を生ごみオーガニック土再生処理プラント(笑)にお試しです
多分野菜などダンゴムシにはごちそうでしょうね

毎日チエックして土の状態を調べてますが匂いも変な虫も湧いていません
中でミミズが繁殖していてくれたらいいなと思っています

さて、来年の今頃はよい土ができたなら野菜を作りたいと思います
願いがかなうなら
オーガニックに期待して

音楽は



翼をください【訳詞付】- ヘイリー・ウェステンラ




[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-27 07:26 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)

ゴルディロックスゾーンとハビタブルゾーン

昨夜は氷の袋を首の両脇にあててなんとか眠りましたが、
ほとんど熱中症状態で動くのがもう限度という感じ
個人差が大きいと思いますが・・

宇宙のハビタブルゾーンなんてロマンティックなイメージ持ってましたが、
適正な生存条件って案外、とっても狭いもんだなと氷の間に挟まれながら思いました

もし停電したら・・とおもうとぞっとします
エアコンが使えなかったら??
氷を作れなかったら??
もう無理という感じ
最近、関電が電力融通を受けたと聞きますのでギリギリなんでしょうね

ハビタブルゾーンは有名ですがそこをチェックしたら別名が初耳!
e0341228_15413610.jpg
まさかクマさんにここで会えるとは思いませんでした
読んでみたらどこか遠い記憶にあるような・・

ことしパディントン展を見たのですが、イギリスってクマさんが伝統的に人気なんでしょうか
中庸を愛する国民性を感じるお話ですね
原文では「ちょうどいい」ってなんという英語なんでしょうか

とにかく「ちょうどいい」が選択の中で一番大切

いま浜木綿が咲き始めました
e0341228_15493953.jpg
こんなに大きいんですが、もともと海岸で転がっていた種
なんだかわからないままその辺に置いていたら、
芽が出ているのにある日気がついて植えてみたらこんなになりました

調べたらハビタブルゾーンの広いこと

「この種子は海上を何ヶ月も生きたまま漂流する能力があり、
海流によって現在の分布域に広がったと考えられている。
種子は水がなくても発芽し、机の上などに放置した状態で発芽するのを観察できる。」

水がなくても発芽できるなら宇宙でも実験したくなりますね

ゴルディロックス・ゾーンのお話はヒトの快適選好性のイメージがして
そこが面白いところ

「女の子は疲れていたので椅子に座ろうとした。1つ目の椅子は「大きすぎる」。
2つ目のは「もっと大きすぎる」。
3つ目のは「ちょうどいい」ので座ったが、椅子は壊れてしまった。

この壊れるというのが意味深です

選好してるからだんだんと対応能力が落ちる面もあるかもしれません

とにかく氷を首に当てるのが「ちょうどいい」(゚Д゚;)



















[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-23 16:03 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)

シンギュラリティ~蜉蝣の別離路を聴きながら

AIの自己進化能力は知恵の木の実を食べて自分が裸であったあの創世記みたいだなと連想しました。
テクノロジカル・シンギュラリティはいくつくとこまで行くでしょうし、
神が人をエデンの園から追放したように、AIそのものが新しい「生き方」を
始めるのもあり得るように思います

パソコンやスマホの操作だけであとはすべてブラックボックスの超文化系からしたら、
眺めているだけですが・・

面白いのはwikiにあったキリスト教の終末論との関連の指摘

技術的特異点の概念は、キリスト教終末論から影響を受けていると言われており、
評論家や神学者の中には、技術的特異点の概念を信仰と同一視する者も居る。
WIRED誌創刊者のケヴィン・ケリーは、技術的特異点とキリスト教における
携挙プチャー “rapture”)との類似性を指摘している・・

その聖書箇所ですが、
テサロニケ第4章16-17

                     16

       ὅτι αὐτὸς ὁ κύριος ἐν κελεύσματι, ἐν φωνῇ ἀρχαγγέλου καὶ ἐν σάλπιγγι θεοῦ,

      καταβήσεται ἀπ᾽ οὐρανοῦ, καὶ οἱ νεκροὶ ἐν χριστῶ ἀναστήσονται ἀπ᾽ οὐρανοῦ,

καὶ οἱ νεκροὶ ἐν χριστῶ ἀναστήσονται πρῶτον,  

                      

すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、                                                             合図の声で、天から下ってこられる。

       その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、


                     17

     ἔπειτα ἡμεῖς οἱ ζῶντες οἱ περιλειπόμενοι ἅμα σὺν αὐτοῖς ἁρπαγησόμεθα ἐν νεφέλαις

       εἰς ἀπάντησιν τοῦ κυρίου εἰς ἀέρα· καὶ οὕτως πάντοτε σὺν κυρίῳ ἐσόμεθα


    それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ

         空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。


             ἁρπάζω ハルパゾー  受動態未来

                ひったくる 奪い取る 運び去る 移す 


          このハルパゾーという動詞はピリピの「固執しようとは思わないで」

          神としての立場を謙譲したイエスのところでたしか使われていたかと

          記憶があります。


           こういう終末論的描写って、ふ~ん(笑)程度で

       まったくピンと来ませんでしたが、思わぬところから

             ヒントがありました。


       パソコンを更新したらやたらフォントやその他が乱れて

        特異点状態・・お手上げです(^^♪


            音楽は、蜉蝣の別離路

              

            雪原での永遠の別れ路・・

         特異点での邂逅があるのが心の不思議さかなと感じました

         それにしてもユアナのギターが切ないです

                   

            


                  







 

                        

                        











[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-22 09:01 | 聖書を原語で考える | Trackback | Comments(0)

フォボス~火星を聴きながら

暑いので冷や汗がでるのを・・(笑)
今日、たまたま英語でいろんな恐怖症の話をしてくれた人がいました

閉所恐怖症
高所恐怖症

このあたりは心当たりありますが💦

先端恐怖症
潔癖恐怖症
広場恐怖症
女性恐怖症
サイトでみればたくさんあるので書きませんが、神経症になるとその苦しみは本人でしかわかりませんよね

で、英語で聞いたんですが、すべてフォビアという語尾
・・・phobia


なんとなく聞いたような言葉だなと思ったら、やはり
ギリシャ語のフォボス 
φόβος が語源ですね

恐れさせる事 おどし 恐れ 

使途の行動で印象的なフォボスというとこの部分でしょうか

καὶ ἐγένετο φόβος μέγας ἐφ᾽ ὅλην τὴν ἐκκλησίαν
καὶ ἐπὶ πάντας τοὺς ἀκούοντας ταῦτα.

5:11 口語訳
教会全体ならびにこれを伝え聞いた人たちは、みな非常なおそれを感じた。


嘘の申告をした夫妻がペトロスのまえで突然息絶える・・

怖いですね~!

不安神経症になりそうな話です

そのギリシャ語のフォボスからもう一つ思い出すのは
有名な衛星の名前

土星かと思ったら、火星フォボスという衛星が回ってるんですね

e0341228_17052739.jpg
地球の月と比べたら、気味悪いかたち

火星は戦争の神様ですし、子分みたいですが、
調べたらもっと怖いことが書いてありました

・・フォボスは火星の自転よりも速く公転しているため、

潮汐力によってフォボスの軌道半径はゆっくりと、しかし確実に小さくなっている。

未来のある時点でフォボスはロッシュ限界を超え、

潮汐力によって破壊されると考えられる。・・・



もし月がだんだん近くなってくるのが分かっていたら

毎日が恐怖でしょうね


そんな火星に移住する計画があるそうですが、

想定内なんでしょうね


知らなかったではすまないです(笑)


怖いもの知らずだからこそのフロンティア精神


人類はいつもこんな調子で切り開いていくんでしょうけど

これもなんとかフォビアなのかも??


とにもかくにもホルストの火星は大好きです

大興奮しますね


今月末、地球に大接近

これ聴きながら赤い天体を覗いてみたいものです


聴かせ方が上手いカラヤンで













[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-21 17:22 | 聖書を原語で考える | Trackback | Comments(0)

NHKスペシャル「人類の誕生第3集」の雑感

人類の歴史第三集面白かったです
まさか日本がホモサピエンスが世界中に拡散していく
ひとつの試金石として大きなヒントを与えてくれてたんですね

1年ちょっとくらいまえかな、サイエンスゼロで沖縄の石垣島で
あの空港のそばから旧石器時代の人骨がたくさん見つかり
発掘してるのを思い出しました
サンゴ礁の性質から保存が可能だったそうですね

あの時のとってもチャーミングな女性人類学者が人骨から顔を再現してくれました
すごくワクワクするシーンでした
e0341228_07084469.jpg
最新テクノロジーですのでかなり正確だろうと思います
凄く親しみを感じる顔ですね

耳の骨の説明でも海に潜っていたことがわかる構造してます
沖縄ではカニを焼いて食べたバーベキューあとが見つかっていたの
サイエンスゼロで見ましたが、それを裏付けてますね

e0341228_07120673.jpg
3万年まえのスンダランド
南から島伝いにくるのは自然な流れ
e0341228_07135919.jpg
ところが黒潮がバリアーになっていて容易にジパング(笑)に行き着けない
そこで「知恵」と「言語」の登場というわけで
実験考古学のシーンがとっても面白かったです

でもなんで?
わざわざ危険を冒す必要はないような??

そのなかの仮説としてとっても興味を引いたのはこの画像
e0341228_07184119.jpg
台湾から見える与那国島
日が昇る方向は最大の関心事の一つではないでしょうか?

宗教的な使命感を感じても不思議ではないし
そういう一部の人が渡ったような気がします

今度のイケメン司会者ははっきりと自分の意見を言ってくれました
e0341228_07215899.jpg
「なにか意図のようなものを感じますが・・」

偶然にしか見えないところの深い部分に秘密が隠されていると思います
案外、科学ではそこが見えない気がします

そうそう、この前見た国立博物館の縄文展でも精巧な釣り針が展示されてました
旧石器時代から縄文時代の連続性にとっても興味がわきます

1万1千年の歴史がある縄文ですから、もう文化の継続性は自然ですよね

さてもう一つのバリアーは北海道ルート
e0341228_07273539.jpg
7年位前かな?横浜にシベリアの永久凍土から溶けて発見された
生マンモスが来日したので猛暑の中見に行きました

今回もその溶けだす永久凍土からの発見が紹介されてました
動物たちと同時に出土した骨で作られた縫い針たち

いちどアザラシの皮だったかな、着てみたことありますけど
その防寒度は「半端ない」です

完全バリアーだなと思いました
あの横浜でのマンモス展では、牙で作った家も展示されてました
見事な家でアウトドアライフのワイルドさ美しかったです

皮を着ればいいんですから、あとはどうつなぐか・・
知恵と道具と言葉ですよね

というわけで北方ルートのバリアーも克服

ここでピンときたのは、縄文の遺跡って北海道から全国的にあるんですよね

バリアーに囲まれて水も森林資源も海も川も豊か
異民族の襲来もないとすれば、日の本一

丸木舟こいで来てよかった(笑)

そうそう

最新ニュースなのですが2020年の世界遺産申請に岩手から北海道にかけての
縄文遺跡が選定されたそうですね

縄文遺跡群を推薦=20年の世界遺産候補文化審(時事通信) - Yahoo!ニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180719-00000061-jij-soci


国立博物館の縄文展をみて思いましたが

1万年も続いた文化など当時の世界であるんでしょうか

エジプトやギリシャみたいに文明はないかもしれませんが、

カニのバーベキューやクリなどを堪能するほうが平和で健康的な気がします











[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-20 07:47 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)

ジークムント・フロイト「モーセと一神教」雑感1.

フィンケルシュタイン/シルーバーマンの「発掘された聖書」の影響が大きいのですが
最新考古学の事実と「聖書」との関係がずっと興味の焦点となっています

発掘によって裏付けられない「事実」なら、聖書の読み方も当然変わりますよね
「聖書のみ」という信仰で読むのは自由ですが、ガリレオではないですが、
それでも地球は回るという事態が生じたときに、「宗教」は原理主義的にならざるを得ません

そういう宗教は本来的ではないなと常に感じています
という意味で最近「聖書」という書名にも抵抗を感じていて
客観的に古代文書として背景を吟味しながらその推理を楽しむという方向に変化しています

そんなときにピッタリな本に出合いました!
モーセと一神教」ジークムント・フロイト ちくま学芸文庫
古書店でまとめ買いしたときに何げなく選んだんですが昨日から読み始めたら
目からうろこ!!

面白すぎてあとでまとめて雑感というのも無理だし
少しずつ読んだところから備忘録がわりにアップします

あらためてフロイトの執筆の頃ををwikiでみたらナチの迫害にあって悲惨ですね

書かれた前後の状況は

・・6月4日にウィーンを発ち、パリを経由して6月6日にロンドンに到着すると熱狂的な歓迎を受けた。フロイトは亡命先の家に落ち着くと、ハイル・ヒトラーと叫びたいくらいだ、
と冗談を言えるほどに回復した。やがてウェルズやマリノフスキーサルバドール・ダリ
らが次々に訪問した。フロイトは亡命先でも毎日4人の患者の分析治療をし、
ユダヤ人はなぜ迫害されるかを改めて問い直した『モーセと一神教』を発表した。・・・

亡命できなかった妹さんは、上の記述の前にこう記されてました

それでも残して来ざるをえなかった4人の妹たちは数年後に収容所で焼き殺されてしまった。


ユダヤ人のマーラーもフロイトに診断してもらったし、
ユダヤ人のシェーンベルクもオペラ「モーセとアロン」を残してますね

この時代だからこそ、モーセとは誰なのか、ユダヤ人とは何かという問いは根源的で
深い淵からの叫びでもあったんでしょうね

その深い淵に訳者もそうとう慎重で「まえがき」からして面白いです

・・フロイトを語る人はモーセに言及しない。
モーセを論じる人はフロイトを一顧だにしない。
聖書研究家がフロイトを無視するのは仕方がないことかもしれない。
宗教的な人々には妄説と思われても不思議でない事柄が書かれているのだから・・

古代神話など精神分析を通さなければ本質が見えてこないですよね
考古学的事実から検証どころか反証があるようでは、
その裏があるという推理を働かせないと危ないと思います

というわけで最初の見出し1.
「モーセ、ひとりのエジプト人」

モーセという名前のヘブライ語の分析や状況から、フロイトはエジプト語に由来すると・・
お得意の神話的定型からモーセはユダヤ人ではなく「エジプト人」だとすると

「その場合、大変に興味深くかつ広大なパースペクティヴが現れるからである」

「モーセがいつの時代に生存していたか、そして、エジプト脱出がいつ起こったか、
という点についての客観てき証拠があれば、われわれの欲求は満たされるであろう。
しかしこのような証拠はなかった。」

執筆とうじの考古学からでももう知られてたんですね

むしろ、そこから推理が働くので面白いと思います









[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-19 04:59 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)

佐藤優「宗教改革の物語」雑感

古書で偶然手に入れた佐藤優「宗教改革の物語ー近代、民族、国家の起源」を読んでみました
なにかと論客として新書コーナーで目に付く方ですよね
同志社神学部から外務省のロシア通、鈴木宗男事件に関係して有罪拘留
裏からも世界を見る視点があるからその後の活躍があるんでしょうね


とくに興味を引く経歴はお母さまが沖縄久米島出身で沖縄戦終結のあとも摩文仁の丘の洞窟で
潜んでいた17人の一人だったこと
投降をを呼びかける米兵に手りゅう弾のピンを抜いたとき、となりにいた伍長が
「死ぬのは捕虜になってからでもできる。ここはまず生き残ろう」
これでお母さまはたすかり、本人が生まれることになったそうです

佐藤優氏の個性的な顔のルーツがわかると同時に本書の「民族」という概念がフス時代に
醸成されていくことと結びついて、頭で考える神学とは一味違うわかりやすい本でした

宗教改革というとルターから語られるのが一般的ですが
教科書でしかしらない「ウィクリフ」や「フス」がメインなので視野が広がるところが
とても興味深かったです

オックスフォード大学のウィクリフとカレル大学のフスが思想的に
深くつながっているところなど面白いですね

むしろルターは第二の宗教改革であって宗教改革はすでにはじまっていたんですね
そのきっかけは結局、カトリック教会の教皇庁が分裂して3人も教皇が鼎立したこと
権威の源泉はどこか問いたくなるのは道理

中世から近代への歴史を動かすそのあたりの神学議論など
引用を多用してわかりやすいなと思いました

著者はプロテスタントなのでその視点からの力説は当然ですし
フロマーカートなどを紹介して神学的裏付けをきちんとしてるのはよくわかりますが・・

僕から見ればプロテスタントがどうのカトリックがどうの、正教がどうのという枠組みを超えて
西欧の歴史というものは弁証法的なダイナミズムのなかでそれぞれの位置づけを見ていくと
一面的理解から自由になれるように思います

むしろここが面白かったです
「終末を意識すること」
319ページ

「・・神は最初、この世界に満ちあふれていた。それがあるとき、神の自発的意思によって
収縮し始めたのである。この収縮によってできた空間を、われわれ人間は神による
創造と理解している。この空間には神の力は直接及ばない。
人間と自然によって形成される神を欠いた世界なのである。
人間は性悪な本性を持っているので、ここでは悪が大きな力を持つ。
悪は善の欠如という理解は甘い。
善を回復することで悪を根絶することができるという発想は間違えている。
悪はそれ自体として存立根拠をもつのである。
神が人間の悪を直接除去するように働きかけることができないことに、
逆説形で神の自由が表れてるのだ。・・・」


この部分の佐藤氏の叙述ですが、ユダヤ教の本で知ったツィムツムを思い出しhました
面白い表現だなと印象がとっても強いんです
調べたらあちこちに興味深いサイトがあるのでひとつリンクいたします

佐藤氏はツィムツムには言及してませんからどういう理解かわかりませんが、
聖書の根本理解につながることなのでむしろこの部分がいつまでも心に残ります

ただしこの概念も一つの仮説としてぼくのなかではあくまでも参考程度です










[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-17 04:50 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)

岩波新書「アラビアのロレンス」雑感~サティを聴きながら

岩波新書「アラビアのロレンス」中野好夫著を読みました
ここまで破天荒な人物がいたんだと驚きの連続
ロレンス自身がまた別の人格を使い分ける若い晩年も痛ましくもあり
かつスピードに生きる基本姿勢は同じであったりして
「知恵の7柱」はきっと面白いでしょうね

熱中症でへろへろになりそうな毎日
危険な水準で昨日も氷バッグを首にあててなんとか真昼に帰り着きましたが
ロレンスが活躍した砂漠を思うと想像を絶します

「・・ラクダさえ斃れてしまうことも珍しくない。
ロレンス自身もふたたび熱病に倒れた。
・・・だが原始人的な彼の肉体的強靭さ、たとえば水のある場所で、
口まで溢れるほど飲だめすると、
あと数日はほとん一滴の水なしで堪えることができたとか、・・・」
86ページ

アラブ人が彼のためには死んでもいいというくらい心服させるほどの
信頼感をえた実行力と人心掌握術は凄いですよね

ところが彼はサウジアラビア建国のイヴン・サウドを正しく評価できなかったところが
これまた歴史の皮肉でとっても興味深いところ
183ページから184ページ

熱中症は暑さだけではなく、物事に熱中するあまり心理的にも視野を狭くする危険があるようです

これではロレンスという名が歴史の華やかな挿話として砂漠に埋もれてしまうことに
なるように思いました

かれはそういう死を望んだかのような戦闘の連続だったので
それも彼らしくていいかもしれませんね

最近あまり聞かない彼の本に出会い暑さしのぎになりました

放送大学のパレスチナ問題ではふれていないので、こういう生きたアラブ人との
交流や個人としての政治との葛藤などの内面に触れられてよかったです

音楽は冷気を誘う鎮めるようなのが浮かびます



Erik Satie: Gymnopédie No. 1







[PR]
by yokohama-izumi-lc | 2018-07-16 04:28 | 読書・植物・他 | Trackback | Comments(0)



原語から見えて来る聖書のあれこれ素人雑感・・
カテゴリ
以前の記事
最新の記事
記事ランキング
画像一覧