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原語から見える聖書のイメージ

タグ:ギリシャ語 ( 188 ) タグの人気記事

怖い絵展

日ごろ通勤で鍛えてるので2時間ちかくの行列に耐えられました
ただこの寒さ、恐怖に震えるにはいい演出です(笑)
と冗談がでるくらい見てよかったです

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物凄い行列にチケット買って後悔してたのですが、
見なかったらもっと後悔してたでしょうね

と思いながら帰り道に怖い絵風写メ

ドラローシュってアカデミックなイメージしかなく、
弟子に有名な人がいたような・・そんな程度の記憶しかありませんが、
だいぶ前に読んだ中野京子さんの「怖い絵」で紹介されていた
この絵は覚えてました

冷え切った体を館内で温めてササーっと見て帰ろうと
流してたらやはりこの絵に釘付け

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壁面一杯というくらい大きな絵
それがロンドン塔の冷たい牢内にいる錯覚を覚えさせます

グレーの壁面
メタリックな床面

沈黙も響かんばかりのグレーな空間に無常と無情を感じます
歴史という一回性の、無慈悲な時間に、もし色があるとすれば
こういう色だなと思いました

画像をみておや?と思ったんですが、
鈍色の斧が影を落とすかのように
実際の絵では黒いものが流れてるように見えました

それが、彼が着てる朱色系の鮮やかな色と対比して
内面を語ってるように見えたんです

かるく左手の中指と薬指で短い斧をささえるゴツイ手も
この時ばかりは、職業柄考えてはいけないのに
逡巡を感じさせる、筋肉の弛緩

僧職者の支え導く両手に対して
侍女たちの手も悲嘆のポーズで呼応してます

ジェーン・グレイの暗闇を探る指先に泣かされますね
たくし上げた腕からその指先まで
一瞬の生がいじらしいほど美しいです

何度も行きつ戻りつ、このドラマを見ることができました
ハンカチが手放せません

ドラマの実像はリンク先を読んでそうなのかと思いましたが、
この絵の真実はまた違う次元にありますね

だから迫って来るんだろうと思います

この絵がたどった数奇な運命を語るキャプションが凄い
びっくりしました

行方不明になったり、溺死しそうになった絵だったんですね
最近の復活!
こうして鑑賞できるなんて怖いほどです

ほかにもいい絵がありましたが、この絵だけを心に持ち帰ることにしました

ショップでビアズリーの絵がある箱を眺めてたら
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スタッフさん、声音もいわくありげに・・

「ここだけの限定なんですが、
キャラメルの数も13個というこだわりなんです」

思わず「怖い~」
なんて言いながら飛びつくように買ってしまいました

洗礼者ヨハネの首実検をするサロメの母へロディア
滴る血は恨みの紫・・・

そこまでこだわってないですよね(笑)

















by yokohama-izumi-lc | 2017-12-16 07:10 | 美術・コンサート・映画 | Comments(0)

The Magnificent Seven 使徒6章3節~4節

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地下鉄メトロ90周年だそうで、つり広告にもそういう関係のがいろいろ出てます
この絵に興味持ちました
プラットホームだと分かるまで少し時間がかかりましたが、
運転士さん目線なんですね

いつも暗いトンネルの中、ホームに入るときに明るくなる・・
スピード感が青く表現されて独特な描線が面白いなと思いました。

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これもつり広告です

さて

今日のパラグラフは「ステファノたち七人の選出」
使徒の行動6章3節から適当な段落までの雑感です

寡婦の日々の配給がおろそかになりがち

その不満がギリシャ語を話すユダヤ人から、ヘブル語を話すユダヤ人に
向けられたというのがポイントですね

行政(笑)の出番です

口語訳
6:3
そこで、兄弟たちよ、あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判のよい人たち人を捜し出してほしい。その人たちにこの仕事をまかせ


ἐπισκέψασθε エピスケプトマイ アオリスト命令2人称複数
(吟味しながら)探す の方を見る 検閲する


μαρτυρέω マルチュレオー 証言する 証される よい証言を与える

ἑπτά ヘプタ 七
σοφία ソフィア 知恵 叡智
καθίστημι カティステーミ 立てる 任命する ・・にする

マルタとマリアのエピソードのように「マルタ」的タイプのほうが向いてるかと
思いますが、「日々の配給」のほかに岩隈対訳では「会計簿をつける」
という意味にも解せるそうですので、この仕事は範囲が広そうですね

7人の実行委員会の立ち上げでしょう

6:4
わたしたちは、もっぱら祈と御言のご用に当ることにしよう」。

διακονία ディアコニア 仕えること 奉仕 世話
προσκαρτερέω プロスカルテレオー 固執する 専心する 常に従事する

新共同訳では「専念することにします」
これだと分業のイメージに近いですね

総監督はだれなのかという新たな問題が発生しそうです
組織論と同じですね

すこし一般社会のイメージでとらえすぎかもしれませんが
このほうが分かりやすいかと思います

どちらにしても、信徒が加速度的に増えてきて、
かつユダヤ人同士の中にも言葉の相違による意思疎通の
問題があり、複合的に絡み合ったんでしょうね

音楽は・・7人から
荒野の七人
たまには映画音楽で
Theme from The Magnificent Seven

仕事で映画好きな方からララランドを物凄く勧められてます
マグニフィセント(笑)なのでしょうね
なんとポータブルヴィデオつきでDVDを持ってきてくれました
うちに帰ると目が疲れてテレビ系は見ないのですが、
年末年始はいいですよね





by yokohama-izumi-lc | 2017-12-15 05:53 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 使徒5章40節~42節


このニュースには驚きました
ギョギョ!です

ルタ-宗教改革500年記念の年に
推定年齢500歳とは・・(笑)
寿命って何だろうと、不思議でたまりません

さて

今日のパラグラフは「使徒たちに対する迫害」
使徒の行動5章40節から適当な段落までの雑感です

ガマリエール先生の大所高所からのご意見
ごもっともですね
無難が一番

5:40口語訳
使徒たちを呼び入れて、むち打ったのち、今後イエスの名によって語ることは相成らぬと言いわたして、ゆるしてやった

δέρω デロー 棒(鞭)で打つ 殴る
παραγγέλλω パランゲロー 命令する 
ἀπολύω アポリュオー 解放する 赦す

一応、「イエスの名」を禁じましたが体面を保つ感じですね
ただ鞭は後が残るんじゃないでしょうか
それが勲章になってイエスの傷跡をなぞる形になりました


5:41
使徒たちは、御名のために恥を加えられるに足る者とされたことを
喜びながら、議会から出てきた

πορεύω ポルエウオー 行く 歩く 進む 去る 出ていく
καταξιόω カタクシオー の価値があると認める
にふさわしいと見なす
ἀτιμάζω アティマゾー 軽蔑する 辱める

鞭を喜ぶのはМだからではなく、イエスの名のゆえ
颯爽と議会から去り行く使徒たちの輝くような喜びの顔に
議場はあっけにとられたでしょうね


5:42
そして、毎日、宮や家で、イエスがキリストであることを、
引きつづき教えたり宣べ伝えたりした。

παύω パウオー 中止する 

公の神殿境内でも、
プライベートな家のなかでも
もうやめられないところに来てしまいました

パウゼは音楽用語でもありますよね
その否定形なので、引き続き・・

新共同訳では「メシア・イエス」

メシアであるイエスなら分かるんですが、
それよりも口語訳のほうが鞭で打たれる理由が直接的に伝わります

岩隈対訳では、両方の訳し方を紹介してますね

これで5章が終わりました
使徒の神学の核心部分でしょうか


音楽は

鞭うたれるような迫害を微塵も感じさせない
痛みを包むような、よろこびに変えるイメージから・・

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲

ユダヤ人の家系であったメンデルスゾーン家は言われなき迫害を受けることが多く、それはキリスト教への改宗後もほとんど変わらなかった。

哀愁を帯びたメロデイが際立って美しいですね
楽章から楽章へ「ひきつづく」ところもセンスがいいです


ヒラリー・ハーンにしてみました
好感度高い品のある演奏ですね
適度な揺らぎに酔います







by yokohama-izumi-lc | 2017-12-13 05:34 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

マーラー/リュッケルト歌曲集より 使徒5章38節~39節

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お祝い事でいただいたシュトレン
少しずつスライスしてますがあっという間にあと少し(笑)

「ドイツでは、クリスマスを待つ4週間のアドヴェント待降節の間、
少しずつスライスして食べる習慣がある
フルーツの風味などが日ごとにパンへ移っていくため、「今日よりも明日、明日よりも明後日と、クリスマス当日がだんだん待ち遠しくなる」とされている」

今日よりも明日、明日よりも・・・!

さて


今日のパラグラフは「使徒たちに対する迫害」
使徒の行動5章38節から適当な段落までの雑感です

ローマ統治下の当時、官憲の目が光っているのを意識してるのか
宗教上の争いごとを誤解されたくないようですね
ガマリエール先生の具体的な事例を想起させる論法は
なるほどです

ずっと後にキリスト教がローマのに受け入れられた素地まで感じさせます

5:38 口語訳
そこで、この際、諸君に申し上げる。あの人たちから手を引いて
そのなすままにしておきなさい。
その企てや、しわざが、人間から出たものなら、自滅するだろう。

ἀπόστητε 岩隈対訳によると
アフィステーミの第二アオリスト2人称複数命令
遠ざける 引き離す から離れる

ἀφίημι アフィエーミ 去らせる 放棄する 放任する
こちらも第二アオリスト2人称複数命令

似た言葉を連ねて修辞的ですね
学者らしいです

βουλή ブーレー 意図 企て たくらみ 
ἔργον エルゴン 行い 行為 所業 わざ
καταλύω カタリュオー (受)滅びる つぶれる

ほっておいて、消えてなくなるものほど楽なものないですよね
実際には鎮圧されたんでしょうけど・・

ペトロたちの様子を見てると、たいしたことない風情
大さわぎするなという感じでしょうか


5:39
しかし、もし神から出たものなら、あの人たちを滅ぼすことはできまい。
まかり違えば、諸君は神を敵にまわすことになるかも知れない」。
そこで彼らはその勧告にしたがい、

θεομάχος セオマコス 神と戦う 神に敵対する
面白い言葉ですね

前段でほっておけば自滅するといわれると、
もう怒る理由がなくなりました
この節はガマリエール先生の予期せざる「預言」をしてしまったのでしょうか

そんなことはあるまいという満場の雰囲気を感じます

ここまでにして

ほっておくからの連想で・・
マーラーのリュッケルト歌曲集から
「私はこの世に捨てられて」



私はこの世から姿を消してしまったの。
そこでは、多くの時間を無駄に過ごしてしまったわ。

私の消息を聞かなくなってからだいぶ経つわね。
きっと、私なんかもうすっかり死んだと思われてるんだわ。

死んでしまったと思われても、
私にはどうでもいいことよ。
それに対しては何も言えないわ。

だって、本当にこの世では死んでいるんだもの。
世の中の騒がしさの中では死んでしまって、
私だけの静かな場所で安らいでいるの。

私だけの至福の中で、私だけの愛の中で、
私だけの歌の中でひとりで生きているの。
 




by yokohama-izumi-lc | 2017-12-12 06:05 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

エルサレムとイスラエルの読書~ルカ19章42節

北朝鮮問題でひやひやなところに
アメリカによるエルサレム首都宣言で緊迫してますね







なにしろ紀元前3千年からある街


ディアスポラとポグロムの歴史
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シオニズムによる建国の歴史
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その前の古代聖書の考古学的検証

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とかくと大げさですが、いったいどうなってるの?
という素朴な疑問がわき、次々と基礎的な知識が必要となりますね


いま読んでるのが
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この本は2013年ですから、「発掘された聖書」のその後の考古学的状況
を知りたいと思ったからです

聖書にしるされてる「歴史」はどうやら大きな物語的要素満載ですね
マトモに事実だと信じ込んで読んでいたら大きな間違いを犯すことになるかと思います

もちろんだからウソと決めつけて放り出すという意味ではありません
ますます読み方が深まるという意味です
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というわけで首都宣言を聞いてあらためて「イスラエル」の218ページ
「アメリカ問題としてのイスラエル」の一部を読み直してみました

「・・駐イスラエル米国大使館はテル・アヴィブにあるが、アメリカの上下両院では
米大統領のエルサレムへの移転が議決されている。

しかし、歴代の大統領はその権限によって移転を停止しており、
大使館の予定地も購入しているものの、
まだエルサレムには移転していない。

イスラエル政府による一方的な東西エルサレムの併合と東西統一エルサレムを
首都とすることを定め基本法を正式に承認している国はないために、
現在、エルサレムに大使館を置いている国は存在しない。

しかし、クリントン国務長官はかつてエルサレム移転論者として知られていただけに、
この問題はアメリカの対イスラエル政策のリトマス試験紙になるともいえよう。」


これだけでも大変な事実ですよね
ヒラリーさんが大統領になったとしたらどうだったのか?

トランプさんだけに焦点を絞ると誤りますね


パレスチナの地名もペリシテから来てるのは有名ですが、
ダビデとゴリアテもどう思ってるでしょうか

次は岩波新書の「パレスチナ」広河隆一を予定してます
2004年だから最新ではありませんが、ルーツは変わらないでしょう

さて思い出すのは
エルサレム入城をまえにしたイエスの言葉
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ルカ19:42口語訳

「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら……しかし、それは今おまえの目に隠されている

εἰρήνη エイレーネー 平和 融和 平安(シャローム) 無事 幸福
κρύπτω クリュプトー 隠す 姿をくらます 秘密にする

平和をもたらす道

新共同訳では
言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。
しかし今は、それがお前には見えない。

「道」とは書いてありませんので意訳ですね
前置詞πρὸςプロスの含蓄が深いです













by yokohama-izumi-lc | 2017-12-11 05:45 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

ブラームス/ピアノコンチェルト第1番 使徒5章33節~35節

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都心ですが・・
神殿の柱のようにまっすぐな杉系?の木
あんまりまっすぐなので思わずセミの目で
見上げてしまいました

人工的なまでにまっすぐ
なんでだろうと不思議です

重力の感性が90度になる遺伝子?
人の木材として活用されるため?
樹間が気になる繊細な感性の持ち主?

根元で眠ってるセミの幼虫は登りやすいかも・・(笑)

さて

今日のパラグラフは「使徒たちに対する迫害」
使徒の行動5章33節から適当な段落までの雑感です

ペトロの真っ向勝負
大祭司も論陣を張ってもらいたいところですが・・

5:33口語訳
これを聞いた者たちは、激しい怒りのあまり、使徒たちを殺そうと思った

διαπρίω ディアプリオー 鋸で挽き切る 激怒する
βούλομαι ブーロマイ 欲しがる 望む するつもりである 決心する
ἀναιρέω アナイレオー 取り上げる 取り除く 殺す

感情の表現として「ノコギリで引き切る」くらいの憤激を「あまり」
とうまく訳してますね

それにしても、何がそれほど憤激させたのか?
「イエスの名」が「神の名」と同義だからでしょうね

それも、「木に架けられた」「人」となれば
それこそ神学的に穢されたということでしょう

問答無用、そんな感じです

と、そこに現れた一人の人物にカメラが・・

5:34
ところが、国民全体に尊敬されていた律法学者ガマリエルというパリサイ人が、
議会で立って、使徒たちをしばらくのあいだ外に出すように要求してから

Γαμαλιήλ ガマリエール 
岩隈辞書では「有名なラビでパウロの師」

τίμιος ティミオス 貴重な 尊ぶべき 尊敬されている

κελεύω ケレウオー 命令する 言いつける 

真っ向勝負、堂々の正論が心に響いたんでしょうね
有識者としては、正論を吐きたくなるでしょう

さすがパウロの先生
という感じで、もう伏線張ってますね

冷静に重々しく響く声に、激情で沸き立っていた議場が静まり返る様子を
イメージするのも悪くありません


5:35
一同にむかって言った、「イスラエルの諸君、
あの人たちをどう扱うかよく気をつけるがよい

προσέχω プロスエコー 心を向ける 注意する 気をつける
πράσσω プラッソー 行動する 振舞う 

この一言、大きいですね

ガリラヤ上がりの無学な漁師や、取税人、熱心党など素性のしれない輩
だったのが、大学者さんに認められたようです

外で耳を澄ませていた使徒たちはどう思ったでしょうね
目を見かわしてる様子が浮かびますが・・

ここまでにして音楽は・・

議場を静まらせたガマリエルの重々しさから

激情と重厚な音楽
ブラームスのピアノコンチェルト第一番ニ短調


チェリビダッケ指揮バレンボイムのピアノ

荒れ狂う導入のオーケストラのシンフォニックな響きに
腰が据わりますね

ピアノがそれこそ静かに奏で始めるところ、
まさに注意しろと命じられているようです








by yokohama-izumi-lc | 2017-12-09 06:27 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

ゲルハルト・ヒュッシュ 「白鳥の歌」 から ”はとの使い”/使徒5章26節から27節

夜、月が冴え冴えと見える季節ですね

朝残ってる月はこれまた、なんとも穏やかな風情
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淡い青から
有明海のムツゴロウ(笑)をなんとなく連想しました

さて

今日のパラグラフは「使徒たちに対する迫害」
使徒の行動5章26節から適当な段落までの雑感です

さてカメラのように場面が神殿境内へ切り替わりました

5:26口語訳
そこで宮守がしらが、下役どもと一緒に出かけて行って、使徒たちを連れてきた
しかし、人々に石で打ち殺されるのを恐れて、手荒なことはせず、

ἄγω アゴー 導く 連れて来る 
βία ビア 力 暴力 暴力行為
λιθάζω リサゾー 石を投げつけて殺す(姦淫罪、冒涜罪にたいして)

最初のアゴーが未完了過去
最後のアゴーがアオリスト
岩隈対訳に「行動の過程経過を示し・・その行動の終結を示す」
とありました
細かいことですが、動詞の時制で人物の動き方がよくわかります

民衆注視のなか
それも睨みつける目つきだったんですね
こわごわ「連れて来る」様子がなんだかコミカルです

「手荒なことをせず」
直訳は「暴力行為を伴うことなく」

普段は民衆の共感を得て、または見せしめに
鞭とかでひっぱたいてたんでしょうね

民衆と使徒たちとの「アイコンタクト」を感じます


5:27
彼らを連れてきて、議会の中に立たせた。すると、大祭司が問うて

συνέδριον シュネドリオン 会議 最高議会(法院)
辞書によると
「これはローマの統治下に自治権を与えられたユダヤ人が宗教・司法・
行政上の事を議決した会議で大祭司連、長老たち、パリサイ人ら71人から成る」

ἐπερωτάω エペロータオー 尋ねる 問う 

といわけでカメラは議場へ・・

大相撲では親方がだんまり作戦ですが、
ここでは話をさせてくれるチャンス

公的な場で証言をするいい機会となりました
牢屋に入れられたままでは、こうなりませんよね

天使のグッドジョブです

音楽はそのあたりからの連想で
シューベルト「白鳥の歌」から

はとの使い

歌詞がユーモラスで傑作ですね

手紙を書く必要はまったくない
時には涙まで運んでくる

とんでさえいれば はとは幸せなのだ

行く道は常に新しいのだ
褒美をやる必要もない

はとの名前は あこがれ

ゲルハルト・ヒュッシュのなんて味のある歌唱でしょう





by yokohama-izumi-lc | 2017-12-06 06:08 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

当惑して~チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 使徒5章23節~25節

自動改札にかるくパチンとスイカな毎日×〇〇年
どういうわけかそのスイカを
切符を入れるところに・・

ピピッと赤くなり扉が閉まりました
西瓜が割れたみたいに(笑)びっくり

取り出して大丈夫でしたが
降りる駅でその記録が残っていたのか
変な反応がありました

秋植え球根など週末にガーデニング
やり過ぎて体がボーっとしてます

そういえば長い間切符を買ってないです
以前はパスをあの中に入れてましたよね
平成も過行く・・

さて


今日のパラグラフは「使徒たちに対する迫害」
使徒の行動5章23節から適当な段落までの雑感です

天使の技とはいえ、番人にとっては進退問題
読者も不思議だな~と思いつつ・・


5:23口語訳
「獄には、しっかり錠がかけてあり、戸口には、番人が立っていました。
ところが、あけて見たら、中にはだれもいませんでした」。

κλείω クレイオー 閉じる 鍵をかける
ἀσφάλεια アスファレイア 堅固さ 確実さ
ἔσω エソー 中へ(に)内部に 

目が点の様子がわかる「エソー」という言葉です

実際に確実にカギをかけたんでしょうね
内通していてこっそりと。。なんてうがった見方を普通はしますが
超自然的な出来事と受け止めるしかないかと・・


5:24
宮守がしらと祭司長たちとは、この報告を聞いて、これは、いったい、
どんな事になるのだろうと、あわて惑っていた


στρατηγός ストラテーゴス 長官 神殿守衛長 
(大祭司の次にあり、神殿の警備に当たる祭司とレビ人を指揮監督する祭司)

διαπορέω ディアポレオー すっかり当惑している 思案にくれている

まずは当該責任者が慌てますよね
過去に例がない出来事

5:25
そこへ、ある人がきて知らせた、「行ってごらんなさい。
あなたがたが獄に入れたあの人たちが、宮の庭に立って、民衆を教えています」。

τις ティス 誰か 不定の人 ある人たち 
τίθημι ティセーミ 置く 

普通は最高責任者に報告できる立場の人は限られてるはずですが、
あえて不明にしてますね

場面が神殿境内の使徒たちに向けられるように
カメラワークがいいです(笑)

ルカの物語性の上手さを感じます

さここまでにして

音楽は
「すっかり当惑している」ディアポレオーからの連想で

初演いたる当惑を思い出しました

晩秋になるとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴きたくなります
第二楽章の情感にもののあわれを感じるからかと思います

ジョシュア・ベルの演奏を選んでみました
オケがとても若いのが好感持てます


初演は1881年12月4日だそうです
昨日ですね

ベルの熱演にとっても共感しました

この名曲、最初は演奏不可能として断られたあげく
初演の時の様子がひどいですよね

「指揮者も楽団員も作品を好まず、全くの無理解のうちに演奏を行ったため、
その演奏はひどい有様であったという。このため聴衆も批評家もこの作品をひどく批判した。特に、エドゥアルト・ハンスリックはその豊かな民族色に辟易し
『悪臭を放つ音楽』とまで言い切った」

こういう批評ほど後世に残るものですね

















by yokohama-izumi-lc | 2017-12-05 06:01 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

トロイメライ 使徒5章21節~22節

先週あたりからヒヨドリの鳴き声が聞こえてました
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みかんを置いたら食べに来てくれました
春に北に帰っていったあのヒヨドリかどうか分かりませんが
このテーブルにすぐに来たところをみると、
ひょっとして??
でも梅の木はさっぱりと剪定したので様子は様変わり
姿を隠す小枝が少ないので、警戒して定住(笑)までには
至っていません。とても利口だなとまたまた感心してます

さて

今日のパラグラフは「使徒たちに対する迫害」
使徒の行動5章21節から適当な段落までの雑感です

天からの公的支援をうけて
使徒たちは牢獄を出られましたが、
一体どうやって??
使徒も、番人も命がけになりそうです


5:21口語訳
彼らはこれを聞き、夜明けごろ宮にはいって教えはじめた。
一方では、大祭司とその仲間の者とが、集まってきて、議会とイスラエル人の長老一同
とを召集し、使徒たちを引き出してこさせるために、人をにつかわした。

ὄρθρος オルスロス 夜明け 暁 早朝
γερουσία ゲルーシア 長老会議 元老院
δεσμωτήριον デスモーテーリオン 牢屋 
デスモスは紐 縛る物 枷 鎖
ἄγω アゴー 導く 連れて行く(来る)

お互いにまんじりともしない夜明けを待っていたんですね
使徒たちは、天からの使いに使命を与えられて・・

大祭司たちは、最初の投獄で民衆に弱みをみせたためか、
本格的な取り調べの段取り

大祭司とその一族
サンヒドリンの議員と長老たち

この部分の「そして」カイを「すなわち」とする解釈について
岩隈対訳では「・・しかしここを読んだ読者のだれがそう解釈するだろうか・・」

新共同訳では「すなわち」ですね
口語訳のほうが分かりやすいです


5:22
そこで、下役どもが行って見ると、使徒たちが獄にいないので、引き返して報告した、

ὑπηρέτης ヒュペーレテース 仕える者 従僕 家来 下役

これ慌てますよね
どう報告すべきか?
取り調べされる立場に・・

ここまでにして
暁のイメージがする音楽を
どういうわけか明け方に夢を見ますよね

いい夢ならいいんですが、そうでもない時もママあります



演奏聴き比べ

まずはブレンデルが模範演奏

ハスキルが猫を抱いてる写真、猫も夢心地
ルプーは寝ざめの良い夢
アルゲリッチは恍惚感がいいですね
ホロヴィッツの1962年の演奏は穏やかで好みです

しかし写真そのものが人生夢のごとしですね・・・

そういえば10億円と聞きなんのことかと思いました??
年末ジャンボって3億じゃなかったんですか?

夢でしょ!!




by yokohama-izumi-lc | 2017-12-04 05:03 | 聖書を原語で考える | Comments(0)

牢獄~マーラー/歩哨兵の夜の歌 使徒5章19節~20節

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今日のイメージ画像として、
10月にいきました東京湾唯一の自然島「猿島」から・・
日本遺産の砲台跡の史跡

さて

今日のパラグラフは「使徒たちに対する迫害」
使徒の行動5章19節から適当な段落までの雑感です

4章3節で初めて「牢屋」を経験して
5章18節で2回目の「公共の牢屋」に入れられました
今度はどうなるのか?


5:19口語訳
ところが夜、主の使を開き、彼らを連れ出して言った、

ἄγγελος アンゲロス 使者 天使 
διά ディア 岩隈対訳では(夜の)うち(間)に
θύρα シュラ 戸 門 扉 
φυλακή ヒュラケー 見張 番 衛兵 牢獄 夜警

岩隈対訳で気が付きましたが、戸は複数対格
・・ここでは実際に複数の扉が考えられている

イメージ的には、今度は独房にそれぞれ入れられた可能性があります
そうならより不安な夜

使徒たちにも「おおやけ」の助けが入りました


5:20 
「さあ行きなさい。そして、の庭に立ち、この言葉を漏れなく、人々に語りなさい」。

πορεύω ポルエウオー 行く 歩く 進む 逝く 死ぬ 
ἱερόν ヒィエロン 聖所 神殿 宮

字義どおりには神殿に立ちでしょうけど、それは不自然なので「「宮の庭」
新共同訳では「神殿の境内」ですね

ῥῆμα レーマ 語られたこと 言葉 
ζωή ゾーエー いのち 生命 生存

「行きなさい」に婉曲的に「逝く」の意味があることは重要ですね

言葉も「語られたこと」ですので、イエスの教えをそのまま伝えることだと思います

牢から出られたら「生存」を実感するでしょうね
命の言葉に力がこもることだろうと思います

さて音楽は・・
夜の牢獄からの連想で
マーラー「子供の不思議な角笛」 歩哨兵の夜の歌


歌詞があるので、状況がよくわかります
夜を明かす歩哨は大変ですよね

夜のニュクスは女性名詞
孤独な歩哨との対話がコミカルなロマンティシズムにあふれ、
ピアノ伴奏もなかなかいいです








by yokohama-izumi-lc | 2017-12-03 06:19 | 聖書を原語で考える | Comments(0)



原語から見えて来る聖書のあれこれ素人雑感・・
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